【OKR】成功の秘訣 ―人事評価との理想的な関係とは―

会社と組織、個人のベクトルを合わせ、社員の貢献意欲や自主性を高く働くことで生産性向上につながる「OKR」は、Googleを始めとする世界の有名企業が次々に導入し、国内でもITベンチャーを中心に広がりを見せています。一方で、OKRを導入したものの運用がうまくいかないという声や、評価への組み込み方がわからないといった意見もあるようです。
OKRを「高い目標を掲げる」ことと認識し、実現しづらいKPIを設定するのみでは企業成長に結びつきにくいでしょう。従来の人事評価制度とは実施目的や運用方法が大きく異なるため、正しく理解し、ポイントを押さえた活用が大切です。
本記事では、OKRの本質や企業から支持される理由、OKRの有効性を維持した人事評価との関係性について解説します。
OKRが支持される理由
- ● 社員が会社への貢献度を実感できエンゲージメントにつながる
- ● ボトムアップ式の目標設定で社員の自発性や挑戦心を育む
- ● 明確なゴールに向けたリソース配分ができる
- ● 組織や個人の目標がオープンになり社内連携の活性化につながる
- ● 市場動向や自社の状況に応じて臨機応変に対応しやすくなる
OKRが注目を集めている背景には、先行して導入した企業が急成長している実績のみならず、従来の目標管理に対する課題意識や、競争の激しいビジネス環境における企業力強化など、さまざまな効果への期待があります。具体的には以下の5つが挙げられるでしょう。