• 2022.07.28
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「見える化」と「可視化」の違いとは?それぞれの活用方法・メリットデメリットを解説

「見える化」と「可視化」の違いとは?それぞれの活用方法・メリットデメリットを解説

近年、ビジネスシーンで多用されている「見える化」「可視化」につい詳細や違いについて知らないと言う方は多いのではないでしょうか。実は、それぞれに違った特徴があります。

当記事では、「見える化」と「可視化」の意味やメリット・デメリットについて解説します。読了後は、各用語の活用方法について理解できるでしょう。マネジメントや人事の担当者は、ぜひチェックしてみてください。

目次(タップして開閉)

見える化とは

まず、「見える化」という用語の意味やどのような場面で使われるキーワードかについて紹介します。本来は、いったいどんな意味を持っているのでしょうか。

「見える化」の意味と使い方

「見える化」とは、本来目には見えない、見えづらい事柄や詳細を数値化や仕組みによって表面化させることを指します。ビジネスなどでは「業務内容や成果を見える化する」「社員の声を見える化する」といった使い方をします。

見える化の目的と重要性

ビジネスや社内における「見える化」の目的は、目には見えない事柄を数値やグラフなどの形に変換して、問題解決のために内容を把握しやすくすることです。具体的な施策では、各従業員の行動計画を示すアクションプランや、表を利用した業務管理が例に挙げられるでしょう。

主に企業活動で使われている用語であり、業務内容の実態確認および改善作業に活用されています。労働環境が抱えている課題点を見つけやすくなるため、問題をすぐに解決できる職場づくりや、問題そのものが発生しにくい環境が生成されるでしょう。働きやすさの向上には欠かせない、重要な考え方です。

見える化の起源とは 

見える化の起源は、1988年にトヨタ自動車株式会社所属の岡本渉氏が発表した論文、「生産保全活動の実態の見える化」だといわれています。

この考えを製品化したものが、「あんどん方式」です。生産ラインに異常が生じたときに「あんどん」というランプが点灯する仕組みで、日本の「見える化」施策のパイオニアといえるでしょう。点灯の色を変えることで、全従業員がトラブルの種類を迅速に把握できるよう工夫されています。

可視化とは

「見える化」と内容が混同されやすい「可視化」は、いったいどのようなものなのでしょうか。概要について、詳しく解説します。

可視化の目的と重要性

「可視化」とは、目には見えない内容を見える状態にすることで、実態を理解しやすくすることを指します。基本的には「見える化」と意味は変わりませんが、「可視化」の場合は、「誰が見てもわかりやすい状況にしておくこと」そのものが意義です。

具体的には、エンゲージメントサーベイやアンケート調査など、行動に起こさなければ見えてこない満足度や感想を実体化することが例に挙げられます。見落としがちな事柄をわかりやすく表現し、「見える化」における問題解決へとつなげていくことが、最終的な「可視化」の目的です。

施策を結果に結びつけるためにも、「可視化」を行う重要性は非常に高いでしょう。ちなみに、企業活動以外の場である、研究や学習シーンでもよく使用される用語です。

「見える化」と「可視化」の違い

「見える化」と「可視化」は似た用語ですが、意味や目的は異なることがわかりました。2つの用語について、もっと詳しく比較してみましょう。

「可視化」は「見える化」の一部

該当するデータや状況を可視化することで、課題を見える化し、問題解決へつなげていくことが基本的な流れです。よって、「可視化」はあくまで「見える化」の一部であり、「見える化」の実現のために「可視化」が手段として用いられます。「可視化」と「まだ可視化されていないデータや状況」があってこそ、はじめて「見える化」が実現できるということです。可視化だけが目的になってしまうと、問題解決には結びつかないので注意しましょう。

行動を促すのが「見える化」

「可視化」は、目に見えないデータなどを見える状態にする手段のことです。これに対して、「見える化」はそのデータを目にした人の行動を促進する役割もあります。「可視化」は、見たい人がいつでもデータを見られるように実施しますが、「見える化」は該当従業員の意思に関係なく、情報を伝達して問題解決を促すということです。

扱うデータの内容によって区分される

「見える化」は、主に定性的なデータや状況を扱うときに使用されます。その一方で「可視化」は、定量的な事象をわかりやすく整理する際に使われるケースが多いようです。つまり、計測可能なデータを可視化したうえで、抽象的な情報を見える化していきます。

たとえば、各従業員の勤務時間をグラフで可視化し、現在の業務効率化状況を見える化していく…といった流れです。明確な定義が決まっているわけではありませんが、おおまかにこのような考え方で2つの用語を使い分けるといいでしょう。

「見える化」の事例

ここからは「見える化」の具体的な事例を取り上げて、メリットとデメリットを紹介します。自社で取り組んだ際のビジョンを想像しながら、特徴をみていきましょう。

見える化のメリット

見える化の大きなメリットは、「仕事の全体像がつかめること」です。自分の担当する業務だけでなく、ほかの従業員が行う業務内容にも理解が深まるので、大きな視点で仕事が進められるようになります。なにかわからないことがあったときも、相手の担当業務にあった的確な質問ができるでしょう。

具体的な事例としては、「タスク管理表の作成」が挙げられます。各従業員が抱えるタスクを表でまとめ、いつでも見える場所に提示(オンラインも可)しておくことで、それぞれの課題解決がスムーズに行なえます。相手の進捗状況を把握できるため、業務の依頼などを適切なタイミングで実施できるでしょう。

これ以外に、「ケアレスミスを回避できること」、「正当性のある人事評価が行えること」、「業務量のコントロールができること」、「残業時間を削減できること」なども主要なメリットです。職場全体の働きやすさを大幅にアップできるので、実施する価値は大いにあります。

見える化のデメリット

見える化のデメリットは、「本来の目的を見失ってしまうこと」ではないでしょうか。見える化が業務の中に自然と溶け込むと、生産性は向上します。しかし「見える化を進めること」が目的になってしまうと、余計な業務が増えるだけです。「全体を見ながら、効率よく仕事を進めなければならない」という思いだけが先走ってしまい、結果がついてこないこともあります。

ほかには、「型にはまった業務しか行えなくなること」、「従業員の自由度が下がること」、「プライバシーが守られないこと」などが、主なデメリットです。なかには、自分の業務内容を必要以上に開示することにストレスを感じる人もいるので、バランスをみながら適度に調整しましょう。

可視化の事例

次に、「可視化」の事例を紹介しながら、メリットとデメリットについて解説します。いったい、職場にはどのような影響があるのでしょうか。

可視化のメリット

可視化のメリットは、「新しい内容を分析できること」です。目には見えない内容を可視化することで、今まで利用していなかった分析方法が浮かぶかもしれません。それがまた新たな仮説につながり、業績を上げるきっかけになることもあります。可視化できるデータに変換すれば、AIでの精密分析を実施することも可能です。

具体的な事例でいうと、「プロセスマップの作成」をおすすめします。各従業員の業務内容をフローチャート化して図やテキストにまとめ、それぞれの担当者の名前も記しておきましょう。組織体系や自分自身の業務の模範図がわかるため、トラブルが起こった際も冷静に対処できるはずです。可視化されたデータがあれば、業務のあり方の再分析もできるでしょう。

ほかには、「課題点の迅速な把握が可能になること」、「従業員全員が同じビジョンを持てること」、「各業務分担への振り分けがスムーズに行えること」などが可視化のメリットです。「見える化」と類似した概念なので、内容が通ずることもあります。

可視化のデメリット

可視化のデメリットは、実施に時間がかかることでしょう。特に、業務の進め方を個人の裁量に任せてきた企業だと、考え方を一から考え直さなければいけません。多くのメリットを得るためには、まず可視化を当たり前のものにする意識改革が必要です。

可視化を見える化につなぎ、結果を出すまでにもさらに時間がかかるので、実施には十分な準備をおこない、社員の負担にならないよう余裕を持って取り組むようにしましょう。

ほかのデメリットは、「反対する従業員と話し合う手間がかかること」、「今まで浸透してきたシステムや文化を変える負担の大きさ」、「一時的に業務量が増えること」などです。可視化には、一定以上の時間や手間がかかります。しかし、一度可視化が完了すれば、企業力を一気に増幅できるはずです。従業員全員で1つのゴールを見据えて、施策として取り組むと良いでしょう。

見える化・可視化を企業の経営に活かす

「見える化」と「可視化」は、企業経営にどう関わってくるのでしょうか。実践的な側面で解説します。

業務の無駄を省き、成果をあげる

見える化と可視化を有効に活用すると、企業の経営によい影響をもたらします。業務の無駄を省き、短い時間内で大きな成果をあげられるようになるからです。今まできちんと明確化されてこなかった社内状況を可視化し、業務の進捗や企業のあり方を見える化することで、的確に現状を判断できるようになるでしょう。

実施する際の注意点とは

実際に見える化と可視化を行う際は、「すべてのデータを可視化しないこと」に気をつけましょう。業務に関するデータや事象をすべて可視化して見える化につなげてしまうと、担当従業員の業務量が膨大になってしまいます。また、業務のすべてを監視されているような気分になるため、従業員も窮屈さを感じるでしょう。現在の職場で一番の問題点を厳選し、それを改善できるデータをまず可視化してください。

社内の「見える化」「可視化」を推進する方法

業務効率化や職場環境の改善を行うためには、「見える化」と「可視化」を進めましょう。改善内容が社内に定着し、軌道に乗るまではある程度の時間が必要ですが、社内環境が整ったあとに享受できるメリットは非常に大きいです。メリットとデメリットを把握したうえで、全社的に実施を進めることをおすすめします。

「見える化」と「可視化」の推進がスムーズにいかない場合や方法にお悩みの場合は、専用ツールの導入がおすすめです。タレントマネジメントシステム『スマカン』なら、社内状況の可視化や進捗の見える化のサポートが可能です。たとえば、従業員のプロフィールやスキルを一元的にまとめ、人事情報を可視化できます。目標管理もクラウド上で見える化し、テレワーク時も滞りなく業務が進められるでしょう。

必要な機能のみを会社ごとにカスタマイズできるため、コストの節約にも繋がります。現在の社内環境を整備して従業員の働きやすさを向上させたいなら専門ツールでの社内DX化・効率化を図りましょう。『スマカン』は、まずトライアルから気軽に始められますので、ぜひ一度お問い合わせください。

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