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リボルビングドアとは?官民のメリットや課題、デジタル庁にも注目!

リボルビングドアとは?官民のメリットや課題、デジタル庁にも注目!

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リボルビングドアとは、人材が官公庁と民間企業の間で流動的に出入りする仕組みを指します。

デジタル庁の発足時に、民間企業出身者を多く登用したことでも注目を集めました。

しかし「リボルビングドアの仕組みを知らない」「リボルビングドアのメリットがわからない」という企業や人事担当者も少なくありません。

リボルビングドアを活かして人材を確保できると、官公庁と民間企業、さらには人材にもそれぞれにメリットがあるのです。

そこで当記事は、リボルビングドアを総合的に解説しながら、官民それぞれのメリットやリボルビングドアの今後の課題について解説します。

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目次(タップして開閉)

    リボルビングドアとは

    リボルビングドアとは、官公庁と民間企業で人材が流動的に行き来する仕組みをいいます。

    リボルビングドアの意味を直訳すると「回転ドア」であり、回転ドアを利用するように、人材が官公庁と民間企業を自由に出入りするようなイメージを持つとわかりやすいでしょう。

    官公庁と民間企業で人材が行き来すると、官公庁としては最先端技術や専門知識を持つ民間企業の人材確保や最新情報に触れることができます。

    民間企業としても、官公庁という特殊な環境での経験や人脈を持つ人材を確保し、官公庁との結びつきができるので、円滑な運営にもつながります。

    このように、リボルビングドアの実施は、官公庁と民間企業の双方にとってメリットがあるといえるでしょう。

    アメリカではすでにリボルビングドアが浸透

    リボルビングドアは、アメリカではすでに浸透しており、政府と民間研究機関などの間で人材の出入りが行われています。

    また、行政機関から民間企業、民間企業から非営利組織へと移ることで、キャリアアップできる仕組みもあるようです。

    日本でもデジタル庁の発足でより注目

    日本におけるリボルビングドアは、2021年9月におけるデジタル庁の発足で、より注目されるようになりました。

    デジタル庁では、発足当初約600人でスタートしましたが、その3分の1である約200人が民間企業から登用されました。

    これは、官公庁の人材だけではIT人材や専門性の高い人材を確保できないため、民間のインターネット関連企業などから人材を登用したとされています。

    参照:『平井大臣記者会見』デジタル庁(2021年10月1日)

    リボルビングドアにおける官公庁のメリット

    リボルビングドアについて、官公庁側のメリットについてご紹介します。

    専門知識や技術を持った人材を確保できる

    リボルビングドアを行うと、官公庁だけでは確保できない専門知識や高度な技術を持った人材を確保できます。

    こうした専門性の高い知識や技術を、行政に活かせれば、政策の質を高めることにもつながるでしょう。

    また、民間企業における考え方を行政に活かすことで、社会情勢や最新トレンド、新しい視点を反映した政策や施策を行えるでしょう。

    人材育成の方法の参考になる

    リボルビングドアによって民間企業の優秀な人材を確保できると、人材をどのように育成すれば優秀な人材に育つかのヒントにもなります。

    官公庁では、新卒から生え抜きを育成するのが一般的でしたが、今後の人材育成方法として必ずしも正解とは限りません。

    今後の人材育成の方法の選択肢の一つとして、民間企業の人材育成を参考にすれば、メリットになり得るでしょう。

    リボルビングドアにおける民間企業のメリット

    リボルビングドアについて、民間企業側のメリットについてご紹介します。

    行政機関で培った知見や経験を持つ人材を確保できる

    行政機関という特殊な環境での経験を持つ人材を確保することは、民間企業にとっても大きなメリットといえます。

    行政機関では、政治家や官僚と仕事をする機会があり、各省庁間で複雑な調整作業もあります。

    また、行政機関で働いていた人材の考え方や価値観を活かせれば、社会性の高い企業への成長へとつながっていくでしょう。

    官公庁との関わりを持てる

    リボルビングドアでは、官公庁出身の人材が持つ人脈や経験を民間企業に活かせる点も大きな魅力の一つです。

    民間企業は行政機関と連携することもあるため、官公庁のパイプを持つ人材がいると、より連携しやすい場合があります。

    また、行政の人脈を活かして行政機関との接点をつくって意見交換をすることで、企業の事業や施策に役立てられるでしょう。

    リボルビングドアにおける人材のメリット

    リボルビングドアの取り組みによって、人材にもたらされるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

    キャリアアップにつながる

    リボルビングドアを経験すると、官民どちらにとっても貴重な人材といえます。

    それぞれの経験を行政や民間企業に活かせれば、メリットになるため、キャリアアップにもつながります。

    成長を促進できる

    リボルビングドアにおいて、行政機関という特殊な環境での経験や民間企業における経験を積むことで、個人の成長にもつながります。

    官公庁と民間企業、2つの経験を持つことで、知見やスキルを高められ、さまざまな場面に対応できる人材へと成長できる可能性があるでしょう。

    社会貢献ができる

    リボルビングドアで官民を経験すると、個人のスキルを上げるだけでなく、社会を意識して働けます。

    官公庁は直接的に社会奉仕性の高い仕事ができ、民間企業に移ったときに、経験や知見を活かせるでしょう。

    官民どちらにおいても、社会奉仕や社会貢献の視点を持って仕事に取り組めるはずです。

    リボルビングドアの課題

    リボルビングドアは日本において注目されているものの浸透しているとはいえません。また、日本におけるリボルビングドア自体が完璧なものでもないでしょう。

    そこで、リボルビングドアの課題にはどのようなものが挙げられるのか、一つひとつ確認していきます。

    官民の癒着リスク

    リボルビングドアの課題の一つとして、官公庁と民間企業における癒着が起こるリスクが挙げられます。

    リボルビングドアに取り組む際は、公平性を担保する必要があります。

    たとえば官公庁が行う物資の調達面などで、特定の企業(リボルビングドアを行う企業)が有利になることがあってはなりません。

    企業側にとっても信用問題になるため、リボルビングドアに取り組む場合では、公平性や透明性を証明できるような法整備や仕組みづくりが求められま求められます。

    情報漏えいの危険性

    リボルビングドアの課題の一つとして、情報漏えいの危険性も挙げられるでしょう。

    官公庁では、行政や国に関する仕事を行うため、機密事項や個人情報を取り扱う場合もあります。

    特に民間企業から官公庁へ移る場合は、コンプライアンスが十分でない場合も考えられるため、事前に入念な研修やマニュアルなどを設定する必要があるでしょう。

    また、官公庁から民間企業へと移る場合でも、同業他社との関わりなどにも注意することが大切です。

    適切な待遇の設定

    リボルビングドアの課題の一つとして、適切な待遇の設定も挙げられるでしょう。

    官公庁では一般的に新卒採用を前提として待遇を設定しています。そのため、リボルビングドアで官公庁から民間企業を経験したあと、再び官公庁に戻る際に同期の待遇と比較すると下がってしまう場合も考えられます。

    そもそも官公庁より民間企業のほうが待遇がよい場合もあるため、官公庁へ戻ることを拒否する人材もいるかもしれません。

    そのため、優秀な人材や官民両方のキャリアを持つ人材を確保するためには、適切かつ納得感のある待遇の設定が必要でしょう。

    リボルビングドアへの期待

    リボルビングドアとは?官民のメリットや課題、デジタル庁にも注目!

    リボルビングドアに取り組むことは、官公庁と民間企業だけでなく、人材にもメリットがあります。

    官公庁では、民間企業で習得した最先端技術や専門分野への知見がある人材を確保することで、政策や施策の質向上につながるでしょう。

    民間企業においては、特殊な環境における実務経験がある人材の確保だけでなく、官公庁の人脈や考え方などを得られるきっかけにもなり、企業としての社会貢献に活かせるでしょう。

    さらに、人材にとっても官民両方の経験によってさらなる成長やキャリアアップが期待できます。

    リボルビングドアの課題を理解したうえで取り組むことで、官民そして人材それぞれが成長するチャンスになるでしょう。

    リボルビングドアにおける人材データ管理の重要性

    リボルビングドアに取り組む中で人材を確保する場合は、人材情報を適切に管理することが重要です。

    官公庁においても民間企業においても、人材データを集約することで適切な人材配置や人材育成に活用することができるためです。

    人材データの一元管理をサポートするのが、タレントマネジメントシステムです。

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    優秀な人材を確保して、活躍してもらうためにも、適切な人材データの管理が重要といえるでしょう。

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    まとめ

    リボルビングドアに取り組み、人材を流動させることで、官公庁側にも民間企業にもそれぞれメリットがあります。

    リボルビングドアに取り組み、官公庁も民間企業も優秀な人材を確保したうえで政策や施策に活かせれば、さまざまな社会問題の解決にも役立つでしょう。

    また、リボルビングドアによって人材を確保したあとに役立つのが、タレントマネジメントシステムです。

    出身官公庁や出身企業でどのような経験を持ち、スキルがあるのかを集約して管理できます。

    こうした人材データを活用し、確保した人材を含めて最適な人材配置に活かしてみてはいかがでしょうか。

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