• 2022.02.09  最終更新日2023.04.28
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マネジメント能力とは|必要なスキルと高め方、課題点を解説!

マネジメント能力とは|必要なスキルと高め方、課題点を解説!

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マネジメント能力とは、経営資源である「ヒト・カネ・モノ・情報」を管理して運営する能力です。マネジメント能力は、チームや組織の成長や成果の創出を助けます。

しかし「マネジメント能力の高め方がわからない」「マネジメントがうまくいっていない」と悩みを抱えるマネージャーや人事担当者も少なくありません。

そこで当記事では、マネジメント能力とは何か、必要なスキルや陥りやすい課題、マネジメントに役立つツールもご紹介します。企業において各チームや組織のマネジメント体制を強化したいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

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目次(タップして開閉)

マネジメント能力とは

マネジメント能力とは、物事や人を管理する能力のことを指します。管理職や経営層に求められる能力の一つです。

管理する対象によって取り組み方は異なりますが、進捗や状況、成果がよい状況であれば一般的にマネジメント能力が高いといえるでしょう。

マネジメントとは

マネジメントとは、ヒト・カネ・モノ・情報を管理したり運営したりすることです。

マネジメントでは、必要なツールや仕組み・手法を使って、組織に成果をもたらすことを目指しています。特に人やチームをマネジメントする場合、最終的に管理する対象において、成果を上げる責任を負っているといえるでしょう。

マネジメント能力とリーダーシップとの違い

マネジメント能力とリーダーシップの違いは、管理する対象の広さや目的にあります。

マネジメントを行う人は「マネージャー」と呼ばれ、経営資源を管理しながら成果を創出する目的を持っています。マネージャーは役職者やチームの責任者として、その役割を担うのが一般的でしょう。

一方のリーダーは、ヒトやチームの中で目標や目的を達成するために、周囲を先導する人を指します。リーダーとして特定の人物が任命される場合もありますが、自発的に行った結果として周囲の人がついていくケースもあります。このようなチームや組織では、リーダーが複数人いることもあります。

マネジメント能力は、組織に成果をもたらすために一人ひとりや一つひとつのことを細かく管理する能力のこと。リーダーシップとは、自発的に周囲を先導したりまとめられる能力といえるでしょう。

マネジメント能力を構成するスキル

マネジメント能力を高めるには、どのようなスキルが必要なのでしょうか。マネジメント能力に関する具体的なスキルをご紹介します。

マネジメント能力を高めたい方や、マネージャーの選出を検討している方は参考にしてみてください。

意思決定能力

マネジメント能力を構成するスキルには、意思決定能力が挙げられます。マネージャーは、管理責任者としてさまざまな状況において、意思決定をする場面があるでしょう。

意思決定とは、組織を円滑に回して成果をもたらすために、最善な方法を選択する判断を行うことです。意思決定によって、組織やチームの取り組みや方針が決まるため、高い判断力が必要です。

意思決定能力を高めたい人は、以下のポイントを押さえるとよいでしょう。

・優先順位を見極める
・長期的な視点を持つ
・多数派の意見に流されない

意思決定の方向性が毎回異なると、周囲からの信頼を失うことになりかねません。そのため、企業が大切にする軸や基準に基づいて、誠実に対応するのがポイントです。

管理能力

マネジメント能力には、組織の持続的な発展という使命があるため、チームや個人を管理する能力が求められます。管理能力とは、物事をまとめ動かす力で、具体例は以下の通りです。

進捗管理
従業員、チームの「仕事の進行状況」を確認し、業務方法や進捗が適切かどうかをチェックします。
的確な指示
進捗管理を実施したうえで、的確で具体的な指示を出します。
スキル管理
従業員が保有するスキルを可視化し、人材を適切に配置します。把握したスキルを社内で情報共有することも大切でしょう。

コミュニケーションスキル

マネジメント能力を構成するスキルとして、コミュニケーションスキルが挙げられます。

組織で働く多くの人材を管理するマネージャーは、上司と部下や同僚同士の人間関係を調整する力が必要です。ときに一般社員と経営層の橋渡しも求められるでしょう。

お互いの考えを正しく理解し、社内調整を円滑に進めるためにも、コミュニケーションスキルは重要といえます。

分析力

マネジメント能力を構成するスキルの一つに分析力が挙げられます。組織内での活動は、順調に進むこともあれば、ときに停滞することもあるでしょう。そこでマネージャーには、状況を見極めて物事を円滑に進めるための分析力が求められます。

順調にいった成功事例と停滞してしまった失敗事例について、理由を客観的に分析し、次のステップへつなげる方法を考えます。分析力を分解すると、以下のような姿勢や能力が必要といえるでしょう。

・部下の状況を知る
・リスクの分析と管理
・続行か転換かの方針判断

分析力を高めるには自身の勘や経験に頼るのではなく、社内に蓄積された4大経営資源「ヒト・カネ・モノ・情報」のデータを活用することも大切です。

問題解決力

マネジメント能力を構成するスキルには問題解決力も欠かせません。マネジメント業務を進めるうえでは、問題やトラブルが発生する場合もあるでしょう。トラブルに直面した際は、以下のような手順で対処法を考えると、問題解決力を高められるかもしれません。

  1. 1.現状を知る
  2. 2.あるべき姿を明確にする
  3. 3.「現状」と「あるべき姿」の差異を把握する

コーチングスキル

マネジメント能力を高めるには、コーチングスキルを磨くことも有効です。

コーチングスキルとは、部下の持つ強みや可能性を最大限に発揮させるためのスキルです。直接的に教えたり、伝授したりする教育方法ではなく、自然と部下が力を発揮できるようなサポートを行います。

コーチングスキルが高ければ、部下の目標をより早く、より達成へと近づけられるでしょう。コーチングスキルを発揮するためには、コミュニケーション能力を活かし、部下との信頼関係を築くことがまず第一に必要です。

専門的なテクニカルスキル

マネジメント能力を高めるスキルには、専門的なテクニカルスキルも必要です。チームや組織を管理して成果を創出させるためには、ときに部下やメンバーに手本を見せる必要があるでしょう。

また、問題やトラブルが発生したときは、マネージャーみずからが解決しなければならない場合もあります。そこで役立つのが、専門的で高いテクニカルスキルです。

どのような状況でも落ち着いて対応できるよう、職種や関連業務に関する広い知識や専門技術を有することが重要といえるでしょう。

マネジメントで抱えやすい課題

マネジメント能力とは|必要スキルと高め方、課題点を解説!

マネジメントに取り組む中で、抱えやすい課題にはどのようなものがあるのでしょうか。

特にマネジメント能力が高くないと自覚している場合や、マネジメント初心者などは課題を抱えやすいため、参考にしてみてください。

年上の部下との関係

マネジメントを行ううえで、年上の部下やメンバーとの関係性に課題を抱えることもあるでしょう。年上という点を気にして、指示や指導をしにくくなってしまうケースです。

しかし、遠慮してしまうと業務として必要な指示が出せないうえに、年上の部下の成長にもつながりません。マネージャーとして選出されたからには、従業員やチーム、組織として成果を出すためにも臆することなく管理を行いましょう。

また、年上の部下の中には、豊富な経験や広い知識を持っている人材も多くいるはずです。年上の部下との良好な信頼関係を構築できれば、マネジメントをサポートしてくれる心強い存在にもなってくれるかもしれません。

部下の育成

マネジメントに取り組む際に課題となりやすいのが、部下の育成です。部下の育成の中で、指導方法や伝え方によって、受け止め方に誤解が生じてしまう場合もあるでしょう。

そこでまずは、部下の強みと弱みなどを把握し、チームのためにどのような役割を担ってほしいかを伝えておくのがおすすめです。

部下を認めて役割を任せることで、本人の自信や意欲の向上にもつながります。定期的な1on1の実施や日頃からコミュニケーションを取るようにして、意思疎通をはかれるようにしておくのもよいでしょう。

マネージャーとしての重圧

マネジメント能力が低い初心者にありがちなのが、マネージャーとしての重圧を強く感じてしまうという課題です。従業員の成長やチームの成功、成果について責任を負うと、プレッシャーを強く感じてしまう人も多いです。

すべての責任を自分1人で背負うのではなく、ときには信頼できるチームメンバーに相談したり、マネージャーのさらに上の役職に相談したりして、視野を広げてみるとよいでしょう。

マネジメントの成功事例

ここでは、実在している企業のマネジメントの成功事例をご紹介します。マネジメントをうまく機能させ、組織の持続的な発展につなげるにはどのような取り組みが必要なのでしょうか。

成功事例1:世界的なテクノロジー企業A社

A社はオンライン広告やソフトウェアなど、さまざまなテクノロジーを手掛けている、検索エンジンでも有名な企業です。A社はマネジメントに取り組むため、まずは社内の180に及ぶチームを分析し、成功するチームの条件を抽出しました。

その結果、成功するチームは心理的安全性が高いことを導き出します。これを踏まえて、A社は心理的安全性を最優先にマネジメントに取り組みました。

成功事例2:日本の総合リゾート運営会社B社

B社は日本の総合リゾート運営会社であり、全国各地にラグジュアリーホテルやリゾートホテルを展開しています。コロナ禍によって旅行業界や宿泊業界が大打撃を受けるなか、主要な宿泊施設の稼働率を高く維持するなど「脅威の実力」を持つ企業です。

ただし、B社もかつては40億円もの負債を抱える時期がありました。挽回のために従業員の意欲向上を目指し「魅力的な組織づくり」が大事だという結論に至ります。

この結論を踏まえて身近なスタッフの意見を反映できるように、新たなマネジメントを開始します。リーダーを生み出す環境づくりも徹底したことで、従業員の意欲だけでなく顧客満足度まで向上しました。

参照:『「コロナ禍で一人勝ち」絶好調の星野リゾートが夏以降に直面する3つのリスク』PRESIDENT Online

マネジメント能力を向上させるためのポイント

マネジメント能力を向上させるために、意識しておくべきポイントについてご紹介します。

ご紹介するポイントは、マネジメント能力を向上させるためだけでなく、マネジメントを成功させるためのポイントとしても参考にしてみてください。

情報共有の徹底

マネジメント能力を向上させるためには、チームや組織の中で情報共有の徹底を強化しましょう。

業務の進捗状況やトラブルが発生した際など、漏れなく解決するために情報共有の体制を整備しておくことが大切です。情報共有に関するルールを設定し、従業員にとって情報共有をすべきかの判断に困らないように明確化しておくのもよいでしょう。

従業員の判断や行動を見守る

マネジメント能力の向上には、従業員の判断や行動を尊重することも大切です。マネージャーや上司が常に細かい指示を出してしまうと、従業員の成長が促進されにくくなります。

マネジメントは、従業員の成長を促進して成果を出せるようにすることでもあるため、まずは従業員がみずから考え行動してみる主体性を促すことも重要です。

従業員の判断や行動によって問題が生じる場合や、明らかに判断が間違っている場合は、助言や是正が必要ですが、部下を見守る姿勢も大切にしましょう。

俯瞰(ふかん)的な視点を持つ

マネジメント能力を向上させるためには、全体を俯瞰(ふかん)して捉える視点も大切です。

起こった事実や現時点の状況のみをそのまま捉えるのではなく、全体像を考慮して考えてみたり、何かを判断する際は長期的にどうなるかを考えたりする癖をつけましょう。

マネジメントに役立つツール

マネジメントに役立つツールには、さまざまなものがあります。代表的なツールやシステムをご紹介しますので、より効果的なマネジメントを行うために、参考にしてみてください。

ナレッジマネジメントツール

マネジメントに役立つナレッジマネジメントツールとは、自社のノウハウやナレッジを集約し、共有するのに便利なツールです。

困った際にいつでも簡単にナレッジを確認できたり、スムーズにナレッジやノウハウを社内共有できます。業務の属人化を防いだり、引き継ぎや他部署連携の際にも役立つでしょう。

人材管理システムやスキル管理ツール

マネジメントに役立つツールとして、人材管理システムやスキル管理ツールも挙げられます。

スキル管理ツールを活用すると、保持するスキルや経歴だけでなく、可視化しにくいコミュニケーション能力や進捗管理能力なども把握しやすくなります。チームビルディングや最適な人材配置のサポートツールとして役立ちます。

タレントマネジメントシステム

マネジメントに役立つツールとして、タレントマネジメントシステムもおすすめです。

タレントマネジメントシステムは、従業員データを集約し、適材適所の人材配置や人材育成にも役立つシステムです。

部下の経歴やスキル、強みや特性などをクラウド上で集約して一人ひとりに適した管理業務を行えるため、マネジメント業務を効率化できるでしょう。搭載されている機能が多いことから、さまざま人事施策に活かせるのもメリットの一つです。

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『スマカン』は、人材データの一元管理や可視化、適正な人材配置、優秀な人材育成、納得感のある人事評価など、戦略的人事の実行をサポートするタレントマネジメントシステムです。

人材データの一元管理機能を活用して、部下の経歴やスキルを確認できるため、チームや組織のマネジメント強化にも役立つでしょう。

『スマカン』は、多くの官公庁や大学法人、さまざまな規模の民間企業への導入実績を誇ります。業種や業態を問わず幅広い企業や公的機関で、人事業務の効率化や人材情報の一元管理、データ分析から組織強化につなげられるでしょう。

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まとめ

マネジメント能力は、企業にとって細分化されたチームや組織を管理したうえで、成果を出すための能力です。能力を高める方法や、陥りやすい問題点を把握したうえで、スキルアップを目指すことが大切といえるでしょう。

マネジメントをより効果的に進めるためには、ツールやシステムを活用するのも一案です。マネジメントに役立つツールにはさまざまな種類があるため、自社の目的を明確にしたうえで課題解決に活用できそうなツールを検討してみてはいかがでしょうか。

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記事監修

監修者

スマカン株式会社 代表取締役社長 唐沢雄三郎

一貫して現場に寄り添う人事システムの開発に注力している起業家。戦略人事情報・人材マネジメントシステム、マイナンバー管理システムをはじめ、近年はタレントマネジメントにまで専門領域を広げ、着実に実績を積み上げている。主力製品は公共機関など多くの団体・企業に支持され、その信頼と実績をもとに日本の人材課題の解決に貢献している。

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