• 2022.12.01  最終更新日2023.05.26
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【2023最新】タレントマネジメントシステムの比較ポイント|目的やできることも解説!

タレントマネジメントシステムの比較ポイント|選び方や導入事例も紹介!

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タレントマネジメントシステムは、従業員の能力や経験を重要視し、そのデータを活用して従業員のエンゲージメント向上や組織強化を目指すシステムです。従業員データや人事に関する情報を一元管理し、人事業務の効率化も期待できます。

しかし、「タレントマネジメントシステムは製品が多くどれを導入すべきかわからない」「タレントマネジメントシステムを導入したら何ができるのかわからない」と感じている経営者や人事担当者も少なくありません。

そこで今回は、タレントマネジメントシステムの検討や従業員管理や人事業務に課題を抱える経営層、人事担当者に向けて、タレントマネジメントシステムの解説と、サービス選定や比較ポイントもご紹介いたします。

タレントマネジメントシステムの比較や導入の検討をされている場合はぜひ参考にしてみてください!

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目次(タップして開閉)

タレントマネジメントシステムとは

タレントマネジメントシステムとは、企業の従業員に関する人材データを一元的に管理し、人事評価や人事戦略(人材育成、採用)につなげるシステムです。

「タレント(talent)」という言葉には、「素質」「才能(のある人)」という意味が含まれています。すなわち、従業員1人ひとりの能力を最大限発揮できるように管理するツールといえます。

従業員の情報を可視化できるので、人事部にとどまらず経営者や現場のマネジメント業務も支援します。たとえば、人材の採用・育成から昇進や異動といった、経営の戦略に関わる意思決定までの流れをスムーズにできます。そうすると従業員のパフォーマンスやモチベーションの向上、さらには会社全体の生産性アップにつながることもあります。

タレントマネジメントシステムによく似たものとして、人事評価システムというツールもあります。人事評価システムは、業務成果の振り返りや目標管理の機能を用いて企業内の人事評価制度を運用するのが主な目的です。

一方、タレントマネジメントシステムは人事評価の機能も含めて、人材の活用に役立つあらゆる機能を搭載した総合的なツールといえるでしょう。

タレントマネジメントとは

タレントマネジメントとは、従業員の情報をデータ化し、管理や分析を行い、適切な人材育成や人事登用につなげることを指します。それによって、最終的に経営目標の実現を目指します。

タレントマネジメントの対象

【全従業員が対象】

タレントマネジメントの対象を全従業員にする場合、会社の幹部からアルバイトまでの人材管理をすることになります。

全従業員を対象とすることで、管理する層は広くなりますが、細かいところまで適正な人材配置に繋がることが期待できます。

【幹部候補や優秀な人材が対象】

タレントマネジメントの対象を幹部候補や優秀な人材に絞る場合、リーダーシップやさらなる能力開発を重点とした人材管理を進めていきます。

管理する層は絞られますが、より会社に貢献し得る人材の適正評価や人材登用に繋げることで、さらなる活躍や組織強化が期待できます。

タレントマネジメントの進め方

  1. 人材データの管理
  2. 人材データの分析と人材選出
  3. 採用や育成の計画立案
  4. 採用や配置など施策実施
  5. 人事評価
  6. 改善施策の再考

【1.人材データの管理】
対象となる従業員の情報を集め、人材情報として一元管理する

【2.人材データの分析と人材選出】
集められた人材データを分析する

【3.採用や育成の計画立案】
データ分析や人事課題、適材適所を踏まえた採用や育成・配置の計画

【4.採用や配置など施策実施】
データ分析結果や計画立案に基づいた採用や人材育成・配置の実施

5.人事評価】
ステップの流れで行った施策の成果を評価

6.改善施策の再考】
成果に応じてデータ更新や、課題抽出、さらなる改善施策等の再考

タレントマネジメントの進め方としては、従業員の情報収集からタレントマネジメント効果の振り返りまで行うため、PDCAを回しながら進めていくというイメージがわかりやすいでしょう。

タレントマネジメントシステムでできること

タレントマネジメントシステムでできることについて、ご紹介します。

差し込み3タレントマネジメントシステムの比較ポイント|選び方や導入事例も紹介!

人材情報を管理するシステムの構築

タレントマネジメントシステムを活用することで、従業員の情報を一元管理するシステムを整えることができます。

タレントマネジメントを行う目的やタレントマネジメントシステムの対象者に合わせてシステムを構築できれば、今後人材が増えた場合にも管理しやすくなるでしょう。

幹部候補やリーダー候補の管理・育成

タレントマネジメントシステムは、幹部候補者やリーダーの育成にも役立ちます。

幹部やリーダーの不足など、現状の課題から今後の採用計画や人材登用などにつなげることができるでしょう。

目標や実績の管理

タレントマネジメントシステムでは、対象従業員の目標や実績を可視化することができます。目標に対する進捗確認や、適正評価につなげることもできるでしょう。

また、会社目標と個人目標を連動させるOKR(Objectives and Key Results)においても、タレントマネジメントシステムにて管理することで、より柔軟な対応ができるでしょう。

採用や配置の計画・管理

タレントマネジメントシステムでは、効率的に人事戦略を計画・立案することに役立ちます。計画立案から人材配置、評価までの流れをスムーズに管理できるでしょう。

システムによっては、事業計画から逆算した、短期から長期における採用や人材育成計画を立てることができるものもあります。

離職防止

タレントマネジメントシステムでは、対象の従業員情報を管理し、能力や本人の希望など、適材適所の人員配置を行うことで、エンゲージメントを高め、離職防止にもつなげることができます。

タレントマネジメントシステムと人事管理システムの違い

タレントマネジメントシステムは、従業員の基本情報に加えて、能力や経験なども重視したうえで、人材育成や人員配置に役立てるのが特徴です。

一方の人事管理システムは、従業員の勤怠情報や評価、昇格、所属部署経歴などの人事情報を管理するものが一般的です。

タレントマネジメントシステムと人事管理システム両方の機能をあわせもつタレントマネジメントシステムもあり、より効率的に人材育成や人事管理を行うことができます。

タレントマネジメントシステムの一般的な機能

タレントマネジメントシステムで一般的に搭載されている機能についてご紹介します。

差し込み1タレントマネジメントシステムの比較ポイント|選び方や導入事例も紹介!

機能一例

  1. 人材データ管理機能(スキル/経歴/資格等)
  2. データ分析機能
  3. 組織図機能
  4. 目標管理機能
  5. 人事評価管理機能
  6. セキュリティ機能
  7. 計画立案機能
  8. 診断機能
  9. アンケート機能
  10. データ入出力機能
  11. 適正検査機能

タレントマネジメントシステムには、様々な機能があり、サービスごとに搭載されている機能は異なります。また、プランによっては機能があらかじめ決まっているもの、自由にカスタマイズできるものがあります。

会社によって必要な機能は異なるため、必要な機能を自由に組み合わせたりカスタマイズできるようなサービスがおすすめです。

また、PCだけでなくスマートフォンなどマルチデバイスに対応したサービスであればさらに利便性が上がるでしょう。

タレントマネジメントシステムの機能【進化版】

ここまで多くのタレントマネジメントシステムに備わっている、基本的な機能を紹介してきました。昨今はさらに便利になり、ニーズに合わせて各社で導入され始めた機能があります。最新のタレントマネジメントシステムの機能の一例をご紹介します。

サーベイ機能

サーベイとは、直訳すると「調査」という意味です。アンケートと混同されることもありますが、サーベイは調査活動の全体を指す言葉であり、アンケートはその中の1つの手段です。

つまり、アンケート機能だけでなくサーベイ機能が備わっている場合、より総合的かつ詳細な社内調査がしやすいと考えてよいでしょう。

人事に関するものでは、企業と従業員の関係性を測る「エンゲージメントサーベイ」、従業員の満足度を測る「パルスサーベイ」、心の健康度を測る「ストレスチェック」などがよく実施されています。

タレントマネジメントシステムには、サーベイのテンプレートがあり、自社に適した形でカスタマイズできるものが多いです。

情報のグルーピング機能

タレントマネジメントシステムのデータベースには、人材に関する膨大な数の情報が蓄積されていきます。紙などで管理するのと比べれば便利とはいえ、従業員数が多い大手企業ほど目的の情報を探し出すのには苦労することもあるでしょう。

その際に役立つのが、情報のグルーピング機能です。たとえば「宅地建物取引士(宅建)の資格保持者」「TOEICが700点以上」を各従業員情報に登録しておけば、その条件で該当の従業員だけを抽出して表示させることができます。

新規プロジェクトにアサインする候補者を選出する際や、昇進や異動させるメンバーを検討する際に、必要なスキルを満たした従業員がひと目でわかるため便利です。

人員配置シミュレーション

タレントマネジメントシステムで組織図の機能を利用すれば、全体を見て今後の人員配置を考えられます。しかし、いろいろな配置パターンを比較してから決めたいという場合もあるでしょう。

人員配置シミュレーション機能があるシステムなら、組織図に配置されている従業員をドラッグアンドドロップで直感的に動かし、実際に配属や異動をさせたときの部署の状況を想定しながら判断できます。年齢や性別、スキルや経験のバランスを調整して確認しつつ、シミュレーションできるでしょう。

採用計画

タレントマネジメントシステムは、評価や育成だけでなく採用にも役立ちます。自社や各部署・部門に不足している経験やスキルを持つ人材が明確になるため、どのような人材が部署や会社全体に不足しているのか見極められ、計画的に採用を進められます。タレントマネジメントシステムの活用で採用ミスマッチの防止にも役立つでしょう。

また、仕事で高い成果を出しているメンバーの共通点を分析し、自社で活躍しやすい性格や行動特性を持った人材も明確になります。

目標管理と人事評価の連動

会社が目指す方向性に沿ったスキルや経験に基づき、明確に評価基準を設けていても、従業員に周知されておらず、評価に納得感が得られない場合も多いでしょう。

目標管理と人事評価、2つの機能を連携させて効果的に運用すると、評価基準やフロー、プロセスに透明性が増します。目標の達成度に応じて客観的な視点で評価が行えるため、納得感も改善するでしょう。結果的に不公平感や不透明性が緩和されます。

過去の評価をもとに、今後のキャリアについてのアドバイスやフィードバックも適切に行えるはずです。

人事評価の甘辛調整

人事評価における最大の課題の1つに、評価者によって評価に偏りが生じることが挙げられます。人によって評価が厳しすぎる、反対に甘すぎるといった評価の偏りはどの企業でもあるでしょう。評価の偏りが常態化してしまうと、従業員は評価に納得しにくくなり、モチベーションやエンゲージメントが低下する原因にもなってしまいます。

評価の偏りを予防するために、偏りが著しいと判断される評価を事後的に調整することを「甘辛調整」といいます。評価の偏りは避けられないものであり、評価者の育成に力を入れても完全に解消するのは難しいでしょう。

システムを使えば、面倒な計算も必要なく、簡単なマウス操作で甘辛調整ができます。

複数企業の管理

グループ会社を超えて人材情報の管理ができます。幅広い事業展開をしている大企業はグループ会社化することが多いですが、人材の管理も各社ごとに任せられていることが多いです。そのような場合でも、複数の企業の社員情報を集約し、グループを超えた人事異動など多様な人材活用が期待できるでしょう。

複数企業管理ができるタレントマネジメントシステムであれば、ホールディングス内での人事評価や目標管理の統一、グループ企業をまたいだ配置転換などもスムーズに実現できます。

タレントマネジメントシステムの選び方や比較ポイント

タレントマネジメントシステムの選び方や比較するうえで重要なポイントについて、ご紹介します。

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自社の目的にあったもの

タレントマネジメントシステムは目的にあったサービスを選びましょう。サービスは様々な種類があり、人材育成と人事管理を総合的にできるもの、人事評価を中心としたもの、目標管理に主軸を置いたもの、人材活用に特化したものなどがあります。

総合的に管理ができるものがおすすめですが、タレントマネジメントシステムを利用する目的はひとつだけというような場合は、各サービスの特徴を事前にリサーチしてみましょう。

システムの使いやすさ

タレントマネジメントシステムは、使いやすさも重要な選定ポイントです。操作方法や項目数、デザインなどをチェックしてみるのもおすすめ。

複雑な設計を避け、直感的な操作ができるものやデータを可視化できるようなものが使いやすく、従業員への周知も簡単におこなえるでしょう。

費用が予算内か

タレントマネジメントシステムを導入するにあたり、予算内で利用できるかどうかの見積もりもしておきましょう。

初期費用や利用料は問い合わせが必要な場合が多く、とくに利用料は利用人数によって大きく異なる場合もあります。また、サービスによっては無料お試し期間を設けている場合もあるため、ぜひ活用してみましょう。

自社の評価システムに対応しているか

タレントマネジメントシステムが、自社の評価システムと同じ評価制度で利用できるかどうかも重要です。

サービスによって評価制度への対応が異なります。評価制度についてカスタマイズできるサービスもあるため、自社の評価システムと対応できるかを確認してみましょう。

エンゲージメントを高める機能があるか

タレントマネジメントシステムに、従業員のエンゲージメントを高めることができる機能があるかどうかをチェックしてみましょう。

上司とのコミュニケーションを取る1on1や社内アンケート、組織の状態を調査する組織サーベイの活用は、従業員の意欲向上だけでなく、組織を客観的に把握する材料にもなるでしょう。

導入支援メニューやサポート範囲

タレントマネジメントシステムを導入する場合、十分なサポート体制が整っているかどうかもポイントです。

サポート体制も、電話やメールだけでなく、セミナーを実施している場合や個別相談が可能なサービスがあります。とくに伴走型サポートを実施しているサービスなら、専任の担当者とともにタレントマネジメントの導入と運用を進めていけるので安心です。

分析・診断機能の有無

タレントマネジメントシステムでは、人事データをより高度に分析してくれるものがおすすめです。

数字やデータから、今後の人事戦略や採用にも生かすことができるでしょうため、分析やアンケート結果から診断を行ってくれるようなサービスをチェックしてみましょう。

事務作業や手続きの効率化

タレントマネジメントシステムが、事務作業や手続きを効率化できるかもチェックしてみましょう。

人材管理や人事評価だけでなく、従業員に関する情報変更などの手続きを簡単に行えたり、従業員本人が変更できるようなものなら、事務作業の効率化も期待できます。

セキュリティ面が安心できるか

タレントマネジメントシステムを選ぶうえで、セキュリティも重要なポイントです。アクセス制限や端末認証機能、パスワード設定、自動アックアップ機能など、サービスのセキュリティをチェックしてみましょう。

従業員の個人情報を預かるシステムでもあるため、より強固なセキュリティ機能が搭載されているものを選ぶと安心です。

柔軟性や拡張性

タレントマネジメントシステムが、柔軟性のある設計になっているかチェックしましょう。組織に合わせて追加設定などができるか、さらに費用の有無も把握しておきたいところです。

タレントマネジメントシステム 無料で試せるものもある?

タレントマネジメントシステムの中には、無料お試し期間を設けているものが多くあります。まずは本契約をする前に、無料お試し期間で使用感や操作性を確認すると安心です。

公式サイトに無料お試し期間などの記載がない場合は、問い合わせてみましょう。

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タレントマネジメントシステムのメリットや目的

タレントマネジメントシステムを活用するうえで得られるメリットや活用する目的について、解説します。

差し込み4タレントマネジメントシステムの比較ポイント|選び方や導入事例も紹介!

人事業務の効率化ができる

タレントマネジメントシステムは、従業員データの一元管理で採用から育成、配置までといったあらゆる人事業務を効率化できます。

採用業務や人事評価、異動、勤怠、給与に関する業務もカバーし、活用可能。一連の人事業務の流れが、よりスムーズになるでしょう。

従業員のモチベーションアップや離職防止につながる

タレントマネジメントシステムを導入することで、従業員の能力や経験をデータ化し、適材適所の人員配置に繋がります。

会社の方向性と照らしあわせながら、個人の能力や経験、意思が反映された配置が実現することで従業員の満足度が高まり、モチベーションアップ向上や離職防止も期待できるでしょう。

効率的な人材育成を進められる

タレントマネジメントシステムに集約されるデータを用い、人事戦略を立てる中で将来の幹部候補や責任者など、優秀な人材の把握や選出ができます。

優秀な人材に人事教育を行うことで、会社の将来を支える人材輩出にもつながるでしょう。

タレントマネジメントシステムのデメリットや注意点

タレントマネジメントシステムのデメリットや注意点にはどのようなものがあるのでしょうか。

タレントマネジメントシステムの比較ポイント|選び方や導入事例も紹介!

導入コストがかかる

タレントマネジメントシステムを導入する場合、利用料金だけでなく初期費用などの導入コストがかかります。

導入コストがかかるということ自体はデメリットのひとつにはなりますが、長期的な視点で考えれば、優秀な人材確保や組織強化など、会社の利益に繋がることが期待できるでしょう。

評価基準を見直さなくてはならない場合がある

タレントマネジメントを導入することで、これまでの評価システムを変更したり、会社としての人事戦略や採用計画なども変更しなくてはならない可能性があります。

従業員の評価や給与にも影響する可能性があるため、見直しや変更は計画的におこない、従業員に混乱が起きないように進めていきましょう。

従業員への周知徹底が必要になる

タレントマネジメントを導入した場合、新たな人材管理や採用計画、評価基準など、従業員への周知をしなくてはなりません。

従業員各自が更新するような場合には、従業員間で認識相違がないよう、徹底した周知を行いましょう。

機能を使いきれないことがある

タレントマネジメントシステムは多くの機能が搭載されていますが、すべてを使いきれない場合もあります。

タレントマネジメントシステムを導入する理由や目的を踏まえて、機能とコストのバランスが取れているかをチェックしてみましょう。

タレントマネジメントが注目される背景

  1. 人材の多様化
  2. 働き方の変化
  3. 労働者の不足
  4. 労働市場の流動化

タレントマネジメントが注目される背景としては、外国人労働者の増加による人材多様化、在宅勤務や時短勤務などの働き方改革、少子高齢化における労働者人口の減少、転職による人材や労働市場の流動化などが挙げられます。

近年、多くの企業では年功序列による終身雇用の維持が難しくなってきており、欧米で主流の成果主義によるジョブ型雇用への転換も進んでいます。そのため、適性に応じて人材を抜擢したり、適材適所に人材を配置して1人ひとりの能力を最大限に発揮してもらう重要性が増しています。

また、終身雇用の前提が崩れ、雇用の流動性も高まっています。現状に不満がある優秀な社員は我慢して改善を待つのではなく、よりよい条件の会社に転職する傾向にあります。

さらに、従業員の価値観や働き方の多様化により、会社や業務への満足度や評価の納得度を高めるのも難しくなっています。タレントマネジメントシステムを活用すれば、1人ひとりの事業への貢献度を待遇に反映したり、その成果に対して適切に人事評価を行えるようになる可能性があります。従業員にとって納得感のある評価が運用できれば、離職の防止にもつながります。

こうした中で、今いる限られた人材の能力を最大化することや、優秀な人材を確保することが必要とされ、タレントマネジメントに注目が集まっているのです。そしてより効率的に進めるための「タレントマネジメントシステム」の導入が進んでいるといえるでしょう。

タレントマネジメントシステム導入と企業規模

タレントマネジメントシステムの導入について企業規模との関係をチェックしてみましょう。

タレントマネジメントシステムの比較ポイント|選び方や導入事例も紹介!

大企業や大手企業

タレントマネジメントシステムは、国内外に支社や支店を持つような大企業や大手企業にもおすすめです。多くの従業員を抱えるため、管理する人材データの数も膨大になります。タレントマネジメントシステムを活用することで、膨大な人材データも一元管理ができ、人材管理や育成の効率化が期待できるでしょう。

中小企業やベンチャー企業

タレントマネジメントシステムは、中小企業やベンチャー企業にもおすすめです。限られた人材のなかで人材配置をするものの、人材の流動化が大きな課題のひとつとなっているケースも少なくないでしょう。

人材が不足していることで適正な人員配置ができず離職が止められないという場合には、タレントマネジメントシステムで戦略的な人事計画を立ててみましょう。

タレントマネジメントシステムの導入事例

タレントマネジメントシステムの導入事例として、2つの企業の事例をご紹介します。

事例(1)中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京株式会社さま

中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京株式会社さま(以下、同社)は、高速道路において安全確保や点検や調査、設計や工事を行い、利用しやすい道路空間づくりに取り組む企業です。

技術者集団でもある同社は、「誰がどのような技術や能力を持っているのか」一元的に管理できていないことなどが課題となっていたため、タレントマネジメントシステムの『スマカン』を導入。

必要なサービスがパッケージされていたことで時間とコストをかけずに運用を行うことができ、人事制度改革にも着手しました。

導入後の効果として、「研修管理」や「従業員の情報入力や情報更新」を挙げています。

研修受講や資格取得による社員のモチベーション向上、適切な人材配置のために役立つ人材情報の把握に役立っていると感じてるようです。

今後の課題はスキルやキャリア管理などのモジュールを活用し、さらなる実践で役立てること。

また、社内の事情に合わせて段階的にモジュールを増やせるという『スマカン』の特徴を活かし、一つひとつの課題を解決しながらモジュールを追加していきたいとのことです。

事例(2)茨城トヨペット株式会社さま

茨城トヨペット株式会社さま(以下、同社)は、トヨタ正規ディーラー38拠点、レクサス販売店2拠点を運営し、新車や中古車販売事業を展開しています。

同社は「一人称強化」を信条に掲げ、「社員一人ひとりの強みを発揮する」人材マネジメントに注力しています。

タレントマネジメントシステム導入前は、資料や書類の作成に時間や労力がかかり、人材情報をうまく活用できていないという点や、人事評価で膨大な時間を要していた点などを課題として抱えていました。

入念に他社と比較をしたうえで、費用面やカスタマイズ性、サポート体制が決め手となり、DX化のイメージと合致した『スマカン』を導入。公共機関や大学法人など公的機関への実績も安心感につながったということです。

『スマカン』導入後の今後は、人材情報の一元管理として、顔のわかる組織図を展開したうえで社員の負担を軽減を目指しています。

また、人事評価機能を活用して運用の効率化も進めています。年間800時間かかっていた人事評価を200時間まで削減するために社内改革を進める予定とのことです。

タレントマネジメントシステムなら30年の実績を誇るスマカン

スマカンは、人材データの一元管理や可視化、適正な人材配置、優秀な人材育成、納得感のある人事評価など、戦略的人事の実行をサポートするタレントマネジメントシステムです。

多くの官公庁や大学法人、様々な規模の民間企業への導入実績を誇ります。業種や業態を問わず幅広い企業や公的機関で、人事業務の効率化や人材情報の一元管理、データ分析から組織強化に繋げることができるでしょう。

用途に合わせた柔軟なプランでお使いいただけるのも魅力のひとつ。自社の人事課題や目的に合わせて必要なものをご利用いただけます。

スマカンでは、サービス紹介資料はもちろん、人事労務のノウハウに関する資料を無料でダウンロードいただけます。また、30日間の無料トライアルもご提供していますので、まずはお気軽にお問い合わせください

まとめ

タレントマネジメントシステムは従業員データや人事に関する情報を一元管理できるシステムです。

数多くのサービスが提供されているため、選び方のポイントを参考にしたうえで、自社の人事課題や導入目的に合致したものを検討するようにしましょう。

本サイトでは、タレントマネジメントシステムに関連したコンテンツを多数掲載しています。ぜひタレントマネジメントシステムに興味を持っている方は、チェックしてみてください。

また、スマカンについてのお問合せや無料相談も随時受付中!人事労務の多岐にわたる資料をご用意しています。まずは以下の無料トライアルでお試しください!

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記事監修

監修者

スマカン株式会社 代表取締役社長 唐沢雄三郎

一貫して現場に寄り添う人事システムの開発に注力している起業家。戦略人事情報・人材マネジメントシステム、マイナンバー管理システムをはじめ、近年はタレントマネジメントにまで専門領域を広げ、着実に実績を積み上げている。主力製品は公共機関など多くの団体・企業に支持され、その信頼と実績をもとに日本の人材課題の解決に貢献している。

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