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従業員満足度向上の取り組み事例や方法、メリットも徹底紹介!
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「従業員満足度向上の事例を知りたい」「従業員満足を高める取り組み方法がわからない」と感じている担当者は多いでしょう。従業員満足度を向上させるための取り組み例には、どのようなものがあるのでしょうか。
従業員満足度は、仕事や職場環境に対してどれくらい満足しているかを示すものであり、従業員のモチベーションやパフォーマンスにも影響するため、向上させたいと感じている企業も多いでしょう。
しかし、実際にはどのように進めるべきか頭を悩ませている経営者や人事担当者も少なくありません。
そこで当記事では、従業員満足度向上のための取り組み方法や取り組み事例を中心にご紹介します。企業における経営層はもちろん、人事担当者や部署の責任者もぜひ参考にしてみてください。
目次(タップして開閉)
従業員満足度向上への取り組み方法
従業員満足度を向上するための取り組み方法をご紹介する前に、まずは従業員満足度を構成する主要な要素を確認してみましょう。
・企業理念や行動方針 ・仕事内容 ・マネジメントや評価 ・職場環境 ・人間関係 ・待遇 ・福利厚生 |
従業員満足度の向上には、これらの要素における満足度を高める取り組みが必要でしょう。具体的な方法を一つひとつご紹介します。
従業員満足度をはかる取り組み
まずはじめに取り組みたいのが、従業員満足度調査を行うことです。従業員満足度を向上させるためには、どの要素にどのような課題があるかを把握しなければなりません。
従業員満足度が低い要素とその課題を見つけるのに役立つのが、従業員満足度調査です。社内アンケートやサーベイ、外部企業に委託して調査を実施しましょう。
経営ビジョンに共感してもらう取り組み
従業員満足度向上の取り組みとして、従業員に経営ビジョンに共感してもらうことが重要です。経営ビジョンへの理解や共感は、企業の結束力やエンゲージメント向上も期待できます。
・経営方針や企業理念をまとめた社内報を発行する ・全社会議を定期的に開催する ・評価項目に、企業理念の理解や体現を入れる |
企業の経営ビジョンの浸透をはかるため、全体共有会や各部署のミーティングも活用しながら、理解や共感を深められるようにしましょう。
仕事への満足度を高める取り組み
仕事の満足度を高めるためには、従業員が仕事に対してやりがいや楽しさを感じられるようにしなければなりません。そのためには、本人のスキルや経験、希望を考慮した適材適所の配属が重要です。
・定期的な面談を行い、仕事に対する意欲をはかる ・人材管理を徹底し、適切な人材配置を行う ・従業員のキャリアプランや希望部署(職種)をヒアリングする ・仕事量が多すぎる場合は、アウトソーシングも活用する |
従業員のスキルや経験を理解したり、社内公募制度による配置転換なども取り入れたりしながら、適材適所の配置を実現するために取り組むとよいでしょう。
マネジメントや適切な評価のための取り組み
適切にマネジメントや評価を行うことは、従業員のモチベーションやパフォーマンスに影響します。上司からの指示や評価結果に対して納得を得るには、日頃の信頼関係や適切な評価手法による評価の実施が大切でしょう。
・評価方法の周知と統一、透明化 ・客観的な根拠に基づく評価 ・面談や1on1など、円滑なコミュニケーション |
1on1や面談を実施して頻繁にコミュニケーションを取りながら、客観的な根拠に基づいた評価を運用しましょう。
職場環境改善のための取り組み
職場環境を改善するためには、従業員のワークライフバランスを整えることが大切です。家庭の事情を考慮した働き方を認め、労働時間や仕事量を調整することがポイントといえます。
・時短勤務やコアタイム制など柔軟な働き方を採用する ・育休や介護休暇などの制度を整備する ・過重労働を防ぐために勤怠管理を徹底し、ノー残業デーを設ける |
時短勤務だけでなく、コアタイム制やテレワークなども取り入れながら、安心して働ける職場環境の整備を目指しましょう。
良好な人間関係のための取り組み
良好な人間関係を構築するためには、信頼関係を高めることや円滑なコミュニケーションの促進が必要です。
人間関係のストレスは、従業員にとって大きな精神的負担となり、メンタルヘルスの不調にもつながるため、重点的に取り組みたい要素の一つでもあります。
・社内SNSを導入して気軽にコミュニケーションを取れるようにする ・称賛や前向きな発言を推奨する社内風土をつくる ・チームごとにランチ会などを実施する |
定期的な面談や1on1、部署内外の交流会を実施するのも一案でしょう。
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待遇面に対する取り組み
働くうえで、給与や役職などの待遇は従業員のモチベーションに影響する要素の一つといえるでしょう。過度に高い給与を設定する必要はありませんが、成果やスキル、仕事量やポジションに見合った給与額が設定されているか見直しをおすすめいたします。
・昇給や昇進・昇格基準を適正にしたうえで、全体周知する ・ポジションや等級における給与額を公表する ・評価制度の見直し |
納得度の高い評価を行うのはもちろんのこと、給与や昇格が決まる仕組みを全社的に共有することも重要です。
福利厚生を充実するための取り組み
福利厚生を充実させることは、従業員の企業に対する信頼感を高める方法の一つといえます。金銭的な手当や補助、各種休暇制度は、モチベーションに影響するからです。
・従業員に福利厚生のアンケート調査を行う ・自社オリジナルの福利厚生を取り入れる ・各種手当や補助を拡充させる |
まずは他社の福利厚生の状況を調べ、従業員アンケート調査を実施して意見を募るのもよいでしょう。
従業員満足度向上への取り組み事例
従業員満足度を向上するための取り組み事例をご紹介します。
柔軟な働き方に関する取り組み事例
従業員満足度向上に向けた取り組み事例として、柔軟な働き方を認める施策は、一定の効果が期待できるでしょう。
働き方改革や新型コロナウイルスの流行をきっかけに、多様な働き方を取り入れる企業が増えてきました。出産や育児、介護のための時短勤務はもちろん、労働時間を従業員が決められるフレックスタイム制、在宅勤務、コアタイム制を採用する企業などがあります。近年は、副業や兼業を認める企業もあらわれてきました。
多様な働き方を認める企業は、従業員が安心して働けるため、職場環境における満足度の向上が期待できるでしょう。
福利厚生拡充に向けた取り組み事例
従業員満足度向上に向けた取り組み事例として、福利厚生の拡充に取り組む企業も多くあります。たとえば、通常の有給休暇とは別にリフレッシュ休暇制度を設けたり、自己研鑽(けんさん)の費用負担や、保育園の費用補助を取り入れたりしている企業があります。
ユニークで需要がある福利厚生を取り入れると、従業員は企業に大切にされていると感じ、エンゲージメントの向上にもつながるでしょう。
経営方針やビジョンへの共感に向けた取り組み事例
従業員満足度向上に向けた取り組み事例として、経営方針やビジョン共感に向けた取り組みをご紹介します。
たとえば、毎月複数回にわたって全体会議を開催し、会社や各部署の情報を発信したり、社内向けのライブ配信を行ったりしている企業があります。
定期的な全社会議を行うと、企業の最新情報をリアルタイムに共有できるため、企業と従業員の結束力を強める効果が期待できるでしょう。
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そもそも従業員満足度(ES)とは
従業員満足度とは、従業員が企業に対して仕事そのものや職場としてどれくらい満足しているかを示す指標です。
従業員満足度が高いと、人材の定着率やパフォーマンスの向上につながり、人材確保や生産性向上、コスト削減などあらゆる側面で好影響が期待されています。
反対に従業員満足度が低いと、離職率の悪化やパフォーマンス低下を招き、さまざまなコストがかかる要因になるでしょう。
従業員満足度は、最終的に顧客満足度や業績にも影響するため、従業員満足度向上への取り組みを重視する企業も少なくありません。
従業員満足度向上のメリット
従業員満足度を向上するメリットを改めて確認してみましょう。
人材の定着率向上
従業員満足度を高めると、人材の定着率が向上しやすくなるでしょう。
従業員満足度が高い状態は、仕事や職場環境に満足しているといえるため、従業員の定着につながります。
人材の定着率が向上すると、結果的に人材が確保できるため、採用活動における企業のイメージアップも期待できるでしょう。
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生産性の向上
従業員満足度が高まると、生産性向上が期待できるでしょう。
従業員満足度が高い状態で従業員は、意欲的に仕事に取り組むため、無駄のない行動を取るようになるでしょう。生産性が高まると、さらなる成長意欲や成果にも結びつきやすくなり、好循環が生まれるはずです。
顧客満足度の向上
従業員満足度が高まれば、顧客満足度の向上にもつながるでしょう。
従業員満足度が向上すると、業務パフォーマンスが向上し、新たなアイデアが生まれたり、サービスの質や顧客対応力が高められたりします。その結果、サービスや商品を受け取る顧客の満足度によい影響がもたらされるでしょう。
従業員満足度向上への取り組みで注意すべき点
従業員満足度を向上させるための取り組みについて、注意すべき点をご紹介します。
すべてを一気に取り組まない
従業員満足度に対する取り組みでは、すべての課題に対して一気に取り組むことは避けましょう。
一気に取り組もうとすると、すべてが中途半端になってしまう恐れや担当者の負担にもなりかねません。同時に取り組める内容であれば問題ないですが、基本的に課題に優先順位をつけて、取り組むようにしましょう。
取り組みが本当に必要なものかどうかを見極める
従業員満足度向上に向けて取り組む際は、本当に取り組むべき課題か否かを考えたうえで実施します。たとえば、福利厚生について「手当や休暇制度を拡充したら従業員が喜ぶであろう」と感じる経営者や担当者もいるでしょう。
しかし、実際は福利厚生の満足度は高く、仕事内容などほかの要素に課題があるかもしれません。やみくもに取り組んだり想像で判断したりするのではなく、従業員満足度調査の結果をもとに、本当に取り組むべき課題に取り組みましょう。
従業員満足度向上の取り組み前には調査を実施
従業員満足度に対する取り組みを行うためには、まずは満足度調査を行うことが大切です。
従業員満足度調査を行う手段には、外部企業(代行業者など)への委託や、従業員満足度調査を実施するツールやシステムの導入という方法があります。特にツールやシステムを活用すると、効率的に作業を簡略化できるでしょう。
従業員満足度調査に特化したツールだけでなく、人材管理システム、タレントマネジメントシステムに搭載されたアンケート機能やサーベイ機能を使っても満足度調査が行えます。ツールやシステムを導入する際は、自社の目的に適したサービスを確実に選定しましょう。
従業員満足度の取り組みには『スマカン』も有効
『スマカン』は、人材データの一元管理や可視化、最適な人材配置、優秀な人材育成、納得感のある人事評価など、戦略的人事の実行をサポートするタレントマネジメントシステムです。
アンケート機能も搭載されており、従業員満足度に関するアンケートを自社独自の質問項目で自由に作成できます。回収ルートや記名の有無も設定可能。アンケート結果の可視化も簡単にできるため、集計や分析の手間も省けるでしょう。
『スマカン』は多くの官公庁や大学法人、さまざまな規模の民間企業への導入実績を誇ります。業種や業態を問わず幅広い企業や公的機関で、人事業務の効率化や人材情報の一元管理、データ分析から組織強化をサポートいたします。
目的に応じて欲しい機能だけを選べる料金プランでご利用いただけますので、多機能過ぎて使いこなせないという無駄はありません。
『スマカン』では、サービス紹介資料はもちろん、人事労務のノウハウに関する資料を無料でダウンロードいただけます。また、30日間の無料トライアルもご提供していますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
まとめ
従業員満足度向上の取り組み事例には、さまざまなものがあります。実際の満足度向上のための取り組みとして重要なのは、下記の3つです。
・従業員満足度調査を行ったうえで課題を抽出すること ・すべて一気に取り組まず、優先順位をつけて取り組むこと ・従業員満足度を構成する要素ごとに、必要とされる取り組みに注力すること |
当記事でご紹介した方法や事例も参考にしながら、従業員満足度向上に向けた取り組みを実施してみてはいかがでしょうか。
記事監修
スマカン株式会社 代表取締役社長 唐沢雄三郎
一貫して現場に寄り添う人事システムの開発に注力している起業家。戦略人事情報・人材マネジメントシステム、マイナンバー管理システムをはじめ、近年はタレントマネジメントにまで専門領域を広げ、着実に実績を積み上げている。主力製品は公共機関など多くの団体・企業に支持され、その信頼と実績をもとに日本の人材課題の解決に貢献している。
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