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従業員満足度が高い企業の特徴とは? 取り組み事例もご紹介!
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従業員満足度が高い企業は、どのような特徴があり、どのような取り組みを行っているのでしょうか。
従業員満足度は、従業員が自社にどれだけ満足しているのかを総合的に表す度合いのことで、生産性やモチベーション、定着率や業績にもかかわるため、従業員満足度の向上を目指して意識して取り組む企業は少なくありません。
しかし、従業員満足度はさまざまな要素で構成されており、すぐに向上できるというものでもありません。そのため、取り組んでいるもののなかなか成果が上がらないと感じている企業も多いのではないでしょうか。
そこで当記事では、従業員満足度が高い企業に注目して、特徴や取り組み事例などを中心にご紹介します。従業員満足度の向上に向けて、ぜひ参考にしてみてください!
>>>従業員満足度とは? 顧客満足度にもつながる施策やES調査の方法をチェック
目次(タップして開閉)
従業員満足度が高い企業の特徴
従業員満足度が高い企業の特徴には、共通した特徴があります。具体的にどのような特徴を持っているのか、ご紹介します。
当事者意識が強く、主体的に動ける従業員が多い
従業員満足度が高い企業は、当事者意識が強く、主体的に動ける従業員が多いという特徴があります。
企業理念やビジョンを理解したうえで積極的に動けるため、組織としての一体感も強くなり、成果につながりやすくなるのです。
また、会社の方向性を理解して意欲的に取り組める従業員が多いと、目標達成のためにどうすればよいかを考えて行動できるため、労働生産性も向上するでしょう。
働きやすい環境を整備している
従業員満足度が高い企業では、従業員が働きやすい環境が整備されています。
業務を遂行するうえで必要な環境だけでなく、従業員の状況に応じた働き方など、社内制度を設けていることが多いです。
従業員が安心して働けると従業員満足度の向上にもつながるため、社内の設備や制度を整備することは重要といえるでしょう。
コミュニケーションが活発である
従業員満足度が高い企業は、コミュニケーションが活発で、従業員が意見を言いやすい環境が整っているという特徴もあります。
風通しのよい環境では、目標達成のために議論が活発で、業務に関するフォローも積極的に行われるため、成果や業績にも影響するでしょう。
従業員満足度が高い企業例と取り組み事例
従業員満足度が高い企業として、Great Place To Work® Institute Japan(GPTW Japan)の調査で『日本における「働きがいのある会社」ランキング』にて選出された会社をご紹介します。
参照:『2023年版 日本における「働きがいのある会社」ランキング ベスト100』Great Place To Work®
シスコシステムズ合同会社
大規模企業編で1位に選出された「シスコシステムズ」は、情報通信業を展開する企業です。同社は、約50人からなるチームで働きがい向上施策に取り組みました。
具体的には、
・キャリア自律を促進するプログラム ・生産性向上のため、会話などを控えて自身の業務に集中する取り組み ・対話の質を向上させるための教育 ・推薦や投票による表彰 |
などを実施したようです。従業員の声に耳を傾け、施策を継続して実行してきた成果として選出されました。
株式会社セールスフォース・ジャパン
大規模企業編で2位に選出されたのが「セールスフォースジャパン」です。情報通信業として、CRM(顧客関係管理)を世界に提供しています。
同社は「リーダーシップ開発プログラム」を刷新し、自身が潜在的に持つキャリアに活かせるスキルを発見するための取り組みを行っているそうです。
セールスフォースジャパンはこれまでも選出された実績があり、特に能力開発の機会や充実した福利厚生などにおいて満足度が高いとされています。
株式会社コンカー
中規模企業部門で1位に選出されたのが、情報通信業を営む「コンカー」です。
同社は働きがいを高める施策として、全方位型でフィードバックし合う文化を大切にし、個人の成長を促進しています。
働きがいを高めることは経営戦略であるという考えを持ち、さまざまな独自施策が展開されており、安心して働ける評価が高いようです。
アチーブメント株式会社
中規模企業部門で2位に選出されたのが、学術研究や専門・技術サービス業を展開する「アチーブメント」です。
自社サービスとして提供している研修を無償で受講できる制度を用意して、キャリアプランなどを定期的に更新する機会を提供しています。
このように、人材育成や評価制度が整備されている点などで高い評価を集めているようです。
株式会社あつまる
小規模企業部門で1位に選出されたのが、情報通信業の「あつまる」です。
大切にしている価値観を冊子にして従業員や採用候補者に配布したり、会社のビジョンを毎月全社員に共有したりしているそうです。
また、会社の経営計画に連動した「個人ビジョン」をシートにまとめることで、社員のモチベーションを向上させて働きがいを高める取り組みを行っています。
独自の福利厚生も充実しており、働きがいがあると高く評価されました。
株式会社現場サポート
小規模企業部門で2位に選出されたのが、情報通信業の「現場サポート」です。自社の理念やビジョンなどを毎年作成しており、特に「社員幸福」を重視しているそうです。
人材を大切にすることで、顧客への価値提供や地域貢献の質も高められるという考えに基づいて取り組みを行っています。
個人の持つ潜在能力を活かすための環境が整備され、多くの従業員が職場環境に関する意思決定に携われる社内風土も評価されたようです。
従業員満足度を高めるメリット
従業員満足度を高めることで得られるメリットにはどのような点があるのでしょうか。具体的なメリットについてご紹介します。
定着率が上がる
従業員満足度を高められると、人材の定着率が向上しやすくなります。従業員が仕事そのものや職場に満足しているため、従業員の離職リスクを抑えられるのです。
人材の定着率が向上すると、企業イメージの向上にもつながるため、新卒採用選考における新たな人材確保にも効果があるでしょう。
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生産性が上がる
従業員満足度が高まると、企業全体の生産性向上も期待できるでしょう。
会社への満足度が高い状態で従業員は、意欲的に仕事に取り組めます。そのような状態で、目標達成に向けて無駄のない取り組み方や効率化を意識しながら業務を進められるため、生産性が上がるのです。
生産性が高まると、さらなる成果にも結びつきやすくなり、よりよい影響が生まれるでしょう。
顧客満足度が上がる
従業員満足度を向上させるメリットには、顧客満足度の向上も挙げられます。
従業員満足度が向上すると、従業員の業務パフォーマンスが上がり、よりよい商品の開発や顧客対応の質も向上するためです。
その結果、サービスや商品を受け取る顧客の満足度も上がりやすくなるでしょう。
従業員満足度の高め方
従業員満足度を高めるためには、どのような取り組みを行えばよいのでしょうか。一般的な高め方に注目してご紹介します。
企業理念やビジョンの浸透と共有
従業員満足度を上げるためには、企業のビジョンに対する共感を得ることが大切です。
従業員が企業のビジョンに共感できると、組織として一体感が生まれ、会社のために取り組もうとするエンゲージメントの向上も期待できます。
企業のビジョンへの理解や共感を深めるためには、全社ミーティングの定期的な実施や、企業理念カードの配布などが効果的でしょう。
適材適所の配置
従業員満足度を高めるには、適材適所の配置を行い、従業員の仕事への満足度を高めることも重要です。
本人のスキルや経験、希望を考慮したうえで適切な配属ができると、さらなる活躍や成長が期待でき、仕事のやりがいやモチベーションアップにつながるでしょう。
従業員のスキルやこれまでの経験、希望を考慮したうえで、適材適所の配置に向けて取り組むとよいでしょう。
職場環境の見直しと整備
従業員満足度を高めるためには、職場環境の見直しと整備も有効です。
仕事をより効率的に進めるためのツールやシステムを導入したり、オフィスレイアウトを変更してみたりするのも方法の一つです。
また、従業員の家庭事情などにも考慮しながら労働時間や仕事量を見直し、社内環境の改善に努めるとよいでしょう。
福利厚生の充実
従業員満足度を高めるには、企業における福利厚生の整備も大切です。
金銭的な手当てや補助、特別休暇など、独自の福利厚生を用意すると、自社への満足度も向上しやすくなります。
福利厚生は工夫によって独自の内容を整備できるため、従業員満足度調査やアンケートなどを活用して意見を募るのもよいでしょう。
ツールやシステムの活用
従業員満足度を高めるためには、従業員満足度の調査ができるツールや人材管理を行うシステムの活用も方法の一つです。
従業員満足度調査に特化したツールなら、質問設計から集計、分析まで一連の流れを半自動化しながら調査を進められ、改善策に役立てられます。
また、人材管理システムを活用すると、従業員のスキル管理を効率化したうえで、適材適所の人材配置にもつながるでしょう。
従業員満足度を高めるポイント
従業員満足度を高めるためのポイントをご紹介します。従業員満足度を高める方法に取り組む際に、ポイントを意識して取り組むことで、より高い効果を期待できるでしょう。
優先順位をつける
従業員満足度を高めるには、優先順位をつけることが大切なポイントといえます。
従業員満足度調査の結果を踏まえて、満足度が著しく低い部分から優先的に着手したり、すぐに改善できそうな部分から着手したり、優先事項を決めたりすると効率的に進められるでしょう。
従業員体験(EX)の向上を目指す
従業員満足度(ES=Employee Satisfaction)向上のためには、従業員体験(EX=Employee Experience)にも着目して取り組むことも重要です。
従業員体験とは、従業員が企業で働くうえで経験するすべての事象を指しています。
企業は「従業員がどう感じるか」を意識し、働く環境を整えたり、離職防止のための取り組みを行ったりして、やりがいやウェルビーイングを感じられるようにすることが大切といえるでしょう。
従業員体験が改善すると、会社へのエンゲージメントも高められ、従業員満足度も向上にもつながるはずです。
従業員満足度の調査方法
従業員満足度を高めるためには、まず現時点でどれくらいの満足度なのかを測定しなければなりません。
従業員満足度を調査する手段としては、
・自社で従業員満足度調査を実施 ・外部サービスを活用して従業員満足度調査を実施 |
の2通りが挙げられます。
自社で実施する場合は、従業員満足度調査の機能を搭載したツールやシステムの導入という方法があります。外部サービスを活用する場合は、代行業者への委託や専用サービスなどの利用がおすすめです。自社にツールやシステムを導入すると、定期的に実施しやすく、効果測定のためにも活用できるでしょう。
従業員満足度調査ができるのは、専用ツールだけではありません。
人事システムやタレントマネジメントシステムの機能の一つとして従業員満足度調査の機能が搭載されているものもあるため、自社の人事課題を見据えて導入するのもよいでしょう。
従業員満足度の調査もできるタレントマネジメントシステム
タレントマネジメントシステムは、従業員情報を一元管理し、人材データを活用して戦略的な人事施策の実行をサポートするツールです。
アンケート機能やサーベイ機能が搭載されているタレントマネジメントシステムなら、定期的な社内調査を実施することで、従業員満足度の向上にも役立つでしょう。
従業員満足度の高い企業を目指すなら『スマカン』
『スマカン』は、クラウド上に集約した人材データを活用して、最適な人材配置や納得感のある人事評価につなげ、組織の生産性を高めるタレントマネジメントシステムです。
また、充実したアンケート機能も搭載されています。従業員満足度を調査するためのアンケートも自由に作成でき、回収ルートや記名の有無なども設定可能。アンケート結果の可視化も簡単なため、分析もしやすいでしょう。
『スマカン』は多くの官公庁や大学法人、さまざまな規模の民間企業への導入実績を誇ります。業種や業態を問わず幅広い企業や公的機関で、人事業務の効率化や人材情報の一元管理、データ分析から組織力の強化につなげられるでしょう。
当サイトでは、サービス紹介資料はもちろん、人事労務のノウハウに関する資料を無料でダウンロードいただけます。また、30日間の無料トライアルもご提供していますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
まとめ
従業員満足度が高い企業の特徴には
・主体的に動ける従業員が多い ・働きやすい環境を整備している ・コミュニケーションが活発である |
という共通点があるようです。
従業員の満足度向上のために企業ができることはたくさんあります。まずは満足度調査を行ったうえで優先順位をつけ、施策を検討したうえで実施してみましょう。
また、当記事でご紹介した企業の取り組み事例やポイントを参考にして、従業員満足度の向上に取り組んでみてはいかがでしょうか。
記事監修
スマカン株式会社 代表取締役社長 唐沢雄三郎
一貫して現場に寄り添う人事システムの開発に注力している起業家。戦略人事情報・人材マネジメントシステム、マイナンバー管理システムをはじめ、近年はタレントマネジメントにまで専門領域を広げ、着実に実績を積み上げている。主力製品は公共機関など多くの団体・企業に支持され、その信頼と実績をもとに日本の人材課題の解決に貢献している。
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