• 2022.01.27
  • タレントマネジメント

従業員エンゲージメントとは?重要性や向上のための施策を解説

従業員エンゲージメントとは?重要性や向上のための施策を解説

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近年、日本で注目されている考え方のひとつである従業員エンゲージメント
グローバル経済を生き抜くために必要な考え方のひとつとして知られています。

本記事では「従業員エンゲージメント」についての基本知識、重要な理由、施策について解説いたします。

従業員エンゲージメントとは

従業員エンゲージメントとは、従業員と企業の信頼を指標にした言葉です。
「モチベーション」「ロイヤリティ」「従業員満足度」などと混同されがちですが、ここで一度すべて整理しておきましょう。

英語の「engagement」は、契約・約束・雇用といった意味です。しかし、企業で使用される場合はさまざまで、これらの意味のほかにも「愛着」「愛社性」といった意味でも使用されます。

「従業員エンゲージメント」の場合、雇用や契約といった意味で使用するのではなく、社員の「企業への愛着」や「愛社性」といった意味が含まれることを覚えておきましょう。

エンゲージメントは、企業に対する信頼や愛着を持って仕事に取り組めることで、作業効率や生産性がアップしているのに対して、モチベーションは企業とは関わりがない個人的な部分で業務への取り組みに影響しています。

たとえば、「会社が好き。だから貢献したい」と感じている社員の生産性がアップするのが従業員エンゲージメントですが、モチベーションの場合は「今日はゲームをしたいから早く帰れるように頑張る」といったように、社員の生産性アップに企業は直接関係していないのが特徴です。

また「愛社性」と「忠誠心」を混同してしまう経営者層は注意が必要です。
ロイヤリティ=忠誠心とは、権限を持つ企業や経営者に対して、社員は任された仕事のみをこなすだけ、といった状態に陥りやすく、生産性はおろか、組織としての成長とは真逆の結果に繋がりかねません。

従業員に「企業に貢献したい」という主体性がある場合には、任された仕事以上のことを「熱意を持って自ら」行動するため、ロイヤリティとも意味は異なります。

つまり、従業員エンゲージメントとは、社員が企業理念やビジョンに共感し、企業への愛着を持ち、自ら貢献したいと感じ仕事をしているかを客観視する指標です。

従業員エンゲージメントが注目される理由

従業員エンゲージメントが注目される理由は、主に3つあります。

1つ目は、従業員満足度を上げても生産向上には直結しないためです。

従来までは、企業が給与や福利厚生などを社員に与えることで、社員にモチベーションや生産性向上を求めるという方法が一般的でした。

しかし、アメリカの企業が「従業員満足度を上げても生産性は向上しない」と気づき、一人一人の生産性を向上させるための「従業員エンゲージメント」という概念が生まれ、向上のための施策を行った企業の生産性や業績UPに繋がっていることから、日本でも徐々に関心が向けられるようになりました。

2つ目は、ミレニアル世代の考え方が関係しています。

アメリカは個人主義の価値観が強いからこそ、「従業員エンゲージメント」の概念が生まれました。

日本では、従業員エンゲージメントの概念は浸透しない、成功しないと考えるかもしれませんが、それは間違いです。

トップダウン、終身雇用、年功序列の時代は過ぎ、働き方の多様化が進み続けている昨今、さまざまな価値観や概念を持たない企業に成長は見込めません。

実際に日本でも、従業員エンゲージメントの向上に取り組んでいる企業が成長を遂げており、さらに今後、ミレニアル世代(1980年〜1995年生まれの世代)がビジネスの中心となっていく時代に欠かせない指標となるでしょう。

企業は、主体性を持った優秀な社員を安定して雇用するためにも大変重要な施策として、従業員エンゲージメント向上に取り組む姿勢が求められるでしょう。

3つ目は、従業員エンゲージメントを高めると業績に比例するというデータがあるためです。

タワーズワトソンの調査「Global Workforce Study」によると、従業員エンゲージメントが高い企業と低い企業では、営業利益率に約1.5倍の差がみられるということが明らかになりました。

業績を上げたい企業にとっても、従業員エンゲージメントを高めるための施策は必要不可欠です。
このように、生産性・価値観の多様化・業績とそれぞれの視点から、日本の多くの企業でも従業員エンゲージメントに注目が集まっています。

従業員エンゲージメントが高い状態とは

ここでは、従業員エンゲージメントが高い状態だとどのようなメリットがあるのかについて具体的に確認していきましょう。

社員が定着し成長している

昨今の労働者、被雇用者側は「働きやすさ」「福利厚生」「コミュニケーションがとりやすい上司や同僚の存在」などを重視して企業選びをする傾向があります。

そのため、従業員エンゲージメントを高めることで「ここで働いていたい」といった、帰属意識や企業への信頼から、離職率が低下するといったメリットがあります。

顧客満足度が高い

従業員エンゲージメントが高いということは、社員は企業が目指す方向と同じビジョンを描いているということにも繋がります。

社員一人一人が組織の成長に加わりたいといった意欲、また納得感の高い状態で業務に取り組めるため、顧客や取引先が求めるものに対して、社員全員が統一感のあるサービス提供が可能となり、顧客満足度にも良い影響を与えるといわれています。

業績が上がる、安定している

従業員エンゲージメントが高いということは、社員が心身ともにストレスが少なく安定して働ける環境であり、
それが、離職率の低下につながり、雇用の安定によりナレッジが蓄積され、新たなアイディアや事業がグロースしやすい環境が整っている状態といえます。

従業員エンゲージメントが低い組織の特徴とは

従業員エンゲージメントが低い状態ということは、社員が企業にどういった不満を感じているのかを知るきっかけになります。

ここでは、従業員エンゲージメントが低い組織の特徴について確認をしていきましょう。

従業員の意向が反映されない

従業員エンゲージメントが低い企業や組織では、社員の意向が反映されていないことが多々あります。

たとえば、テレワークやフレックスなどの働き方の選択肢が少ない場合には、ある一定基準で働ける人材しか集まりません。時代のニーズに合わせた働き方の選択肢がない場合、離職率の上昇につながってしまいます。

また、トップが強すぎるワンマン経営、従業員の意見が一切通らないといったように、風通しのよくない環境は、社員の自発性を奪い、新しいアイディアが生まれにくくなるといったことが考えられます。

「誰も、何も言えない」といった状態が続くことで、社員の仕事に対する意欲は低下し、結果として顧客サービスの満足度の減少など、業績ダウンにつながってしまう恐れがあるのです。

離職率が高い

離職率が一定水準以上ある企業というのは、それだけ社員が不満を抱えやすい環境だということが第三者に伝わります。

新しい人材が集まりにくいだけではなく、せっかく入社した優秀な人材も企業への不信感や自己成長の機会を奪われる可能性が高いということが窺えます。

従業員エンゲージメントが低いということは、それだけ社員の企業に対する信頼が低いということです。そのため、離職率が高い企業は従業員エンゲージメントが低いといった特徴があります。

採用費をかけて優秀な人材を集めても、短期間で同業他社へ転職してしまうのであれは、費用対効果の面でもマイナスであると言わざるを得ません。

業績が伸び悩んでいる

従業員エンゲージメントの低さは、企業業績に直結すると言っても過言ではありません。

たとえば、企業へのエンゲージメントが低い従業員は、日常業務において本来の能力を発揮する意欲もなく、指示された業務だけをこなすといった受け身の社員が多くなり、そのような社員が増えれば、一定以上の業績アップが困難になってしまいます。

ほかにも、従来のやり方から時代に合わせてアップデートせず、効率化を怠るなど、必要以上に従業員の負担を強いている場合も同様に、従業員エンゲージメントは下がってしまいます。

コミュニケーション不足

従業員エンゲージメントが低い企業の特徴として、社内でのコミュニケーション不足といった課題があります。

コミュニケーション不足とは、

  • ・上司や同僚との適切なコミュニケーションがとれていない
  • ・従業員の上司などの監視体質やモラハラなどによる不満
  • ・トップダウンで従業員の意見が全く反映されない

といったことがあげられます。

上記のように社内コミュニケーションに対して従業員が不満を感じている場合、従業員エンゲージメントの低下に繋がりやすいと言えるでしょう。

従業員エンゲージメントを高めるには?

従業員エンゲージメントが低い組織の特徴からわかるように、従業員が企業に対して共感・信頼をしていないと離職率の上昇、従業員の受け身姿勢、業績の停滞といった問題につながってしまいます。

そういった状況を改善するためには、従業員エンゲージメントを高めることが大切です。

ここでは、従業員エンゲージメントを高めるために覚えておきたい5つのポイントを解説します。

従業員のエンゲージメント可視化

まずは、従業員の声を見える化してみましょう。

現状のの従業員エンゲージメントを可視化することで、

  • ・従業員の身体的、メンタル状況の把握
  • ・従業員が不満を感じている理由
  • ・企業の課題

などがみえてきます。

現状の課題を知るためには、従業員の声に耳を傾ける「傾聴力」が重要です。

企業として従業員に求めることと同時に、企業側は従業員が最大限のパフォーマンスを発揮できる環境を整え、従業員がどのような点に不満を感じているのかを可視化する必要があります。

適切な人材配置

従業員の状況や、スキルを正しく把握することも、エンゲージメント向上における重要な要素です。

たとえば、従業員が本来もっているスキルを発揮できる部署への配属や、能力に適したポジションを任せるといったように、適材適所の配置を実施する必要があります。

自分の力が発揮できる環境であれば、従業員は主体性を持ち業務に取り組めるため、新しいアイディアを生み出しやすくなります。

自分の仕事が誰かの役に立っている、業績の向上や企業理念の一端を担っていると感じられる環境をつくることで、従業員エンゲージメントの向上につながります。

適切なコミュニケーション

社員の状況把握を行う意味でも、上司や管理職と従業員の関係の構築、適切なコミュニケーションが必要不可欠です。

社内における情報共有しやすい雰囲気づくり、意見や悩みを相談をしやすい人間関係の構築などは、離職率の低下にもつながります。

必要以上に従業員のプライベートに踏み込むようなコミュニケーションではなく、従業員が困った時にヘルプの声が届きやすい環境づくりをすることが大切です。

適正な評価制度の運用

従業員エンゲージメントが低下する大きな要因の一つに、人事評価への不満が挙げられます。

「評価者個人の私情に振り回される」「不透明な評価制度」「評価基準が曖昧」などがあげられます。
たとえば、こなした業務や功績に対して見合った評価がされないと、仕事へのモチベーションが下がるだけではなく、企業への不信感につながってしまいます。

人事評価を納得できるものにするには、

  • ・公正公平な人事評価を管理運用する
  • ・評価基準を明確にして、結果だけはなくプロセスも重要視する
  • ・評価基準や評価過程をオープンにする

といったことへの取り組みが必要です。

個々に合った育成計画

従業員エンゲージメントを高めるためには、従業員の能力に応じた成長をサポートすることも大切です。
そのためには、個々にあった育成計画が必要になります。

従業員が新しいスキルを身につけて、さらに自身の能力やパフォーマンスが向上するように、研修や資格支援などを含めた成長機会を提供するようにしましょう。

今後必要とされる施策こそ「エンゲージメント向上」

日本では従業員エンゲージメントに対する取り組みは始まったばかりのため、一般的に浸透しているわけではありません。

しかし、スターバックスをはじめとする有名企業はもちろん、IT業界などで従業員エンゲージメントの効果報告がされています。

スターバックスジャパンの場合

アメリカのコーヒーチェーン店のスターバックスは、大手飲食店には珍しく「マニュアル」がありません。

マニュアルによって従業員を管理するのではなく、従業員が自発的に行動できるよう、スターバックスの理念に共感してもらうことを大切にしているためです。

従業員が企業理念に共感し、エンゲージメントを高めることで、「顧客により良いサービスを提供しよう」という企業理念を従業員それぞれが実践し、現在のように顧客から愛されるサービスを提供するカフェとして成功しています。

従業員の主体性や成長をサポートすることは、企業の生産性向上、業績アップにつながる重要な要素であることをが窺い知ることができます。

タレントマネジメントシステムで従業員エンゲージメント向上をサポート

従業員エンゲージメント向上に向けた施策を取り入れたい企業におすすめなのが
「タレントマネジメントシステム」です。

タレントマネジメントシステムとは、従業員のあらゆる情報(人材データ)を一元管理し、データをもとに、人材配置や人材育成、従業員のエンゲージメントの向上をサポートする人材管理システムです。

どのように活用できるのか見ていきましょう。

アンケートやサーベイで従業員の状況を見える化

タレントマネジメントシステムでは、定期的なアンケート調査の実施で社員の声を見える化します。
また、「社員が心身ともにストレスを抱えていないか?」などをパルスサーベイを通じて、把握し、問題を未然に防ぎ解決していくことで、離職率の低下につながります。

人事評価の運用

タレントマネジメントシステムでは、目標管理と連動した人事評価の運用が可能です。
目標達成度や実績を管理することで、私情を含んだ曖昧な人事評価を避ける事ができます。

MBO、OKR、コンピテンシー評価、360度評価、1on1ミーティングなどの運用をサポートし、従業員のスキル管理とともに業務進捗や成長状況が可視化できます。

従業員エンゲージメントを高めるための、公平な人事評価の運用をシステム化してサポートします。

適切な人材配置、育成をサポート

タレントマネジメントシステムでは、スキル管理・資格取得状況・業務経験等人材データがすぐに把握できます。

個人のスキルや能力を評価をし見える化することで、適切な人材配置や育成計画が可能になります。

システム化による業務効率化

タレントマネジメントシステムは、一元化された人材データ情報が「人事評価」や「育成計画」等あらゆる施策に活用できるため、人事担当者や管理職の業務負担軽減につながることで、結果、エンゲージメント向上に役立ちます。

従来の方法では時間がかかっていた、人材情報のリサーチや評価業務の工数削減が可能となり、業務効率化につながります。

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