• 2023.01.13  最終更新日2023.01.20
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OKRツールの選び方|比較ポイントや機能、無料版も紹介

OKRツールの選び方|比較ポイントや機能、無料版も紹介

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OKRは多くの企業が実施しているようです。しかし「思った以上に運用が大変」「目標が達成できない」と感じている方もいるかもしれません。

OKRをより円滑に運用するには、OKRツールの導入を検討するのも一案でしょう。当記事ではOKRをより効果的・効率的に行うためのツールの選び方を解説します。比較ポイントや無料で利用できるツールも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次(タップして開閉)

OKRツールとは

OKRツールとは、OKRを円滑に運用するために、目標設定や成果の管理を助けるものです。OKRにかかる工数を削減しつつ、効果を最大限に活かせるため、導入する企業は増えているといえます。

そもそもOKRとは

OKRとは、1つの「達成目標(Objectives)」から2〜5個の「主要な成果(Key Results)」を派生させる目標管理方法の一つ。定性的な全体目標とリンクした、定量的な成果を設定し、部署・チーム、個人へと目標を落とし込んでいきます。

OKRとほかの目標管理の違い

OKRは、MBOやKPIのように、あえて100%の達成率が求められていません。チャレンジングな目標を設定して60〜70%の達成率を目指し、個人の成長につなげていくのが狙いです。

OKRの最大の特徴は、1~3か月ほどの短い期間で進捗を確認し、評価、調整を行うこと。目標を柔軟に変化させることもあります。それにより変化の著しいビジネスシーンに対応しやすいと考えられています。

OKRの導入や運用上の課題

OKRを導入すると従業員の成長意欲が高まるなど、多くのメリットがあるといわれています。しかし「運用コストがかかる」「何から始めればいいかわからない」といったように、導入や運用で課題を抱えている企業もあるようです。

OKRの主な課題は、以下の通りです。

・全社に浸透しない
・従業員がOKRを理解していない
・設定した目標がチーム全体に共有できていない
・上位目標とリンクした下位目標が立てられていない
・運用に負荷がかかる

OKRの導入や運用上の課題解決を助けるとされているのが、OKRツールです。

OKRツールの機能・できること

実際にOKRツールを導入することによって、どのように課題を解決へと導くのでしょうか。

まずはOKRツールでできること、主な機能を4つご紹介します。

OKRツリーの作成

OKRツリーとは、すべてのOKRをツリー形式でつないだ表のこと。組織全体の目標と成果を一目で確認できるため、従業員が共通の認識を持ちながら、目標の達成を目指せます。

OKRツールでは、組織、部門、個人までのOKRを図式化したOKRツリーの作成を支援してくれます。

OKR設定のサポート

OKRツールには、OKR運用の肝となる目標と成果の設定をサポートしてくれる機能もあります。

個々にバラバラに目標管理をしていると、組織全体での管理やフィードバックが煩雑になってしまいます。OKRツールのテンプレートなどを使えば、それほど悩まずに設定ができる。

議事録の管理

先述の通りOKRを運用するうえでは、定期的なフィードバックやKPIの進捗状況の確認など、多くのコミュニケーションの機会があります。

OKRツールでは、議事録をツール上に集約して管理できます。「言った・言わない」のトラブルを防ぐことにも役立つでしょう。

進捗状況や行動の管理

OKRの最大の特徴は1〜3か月で再評価や調整を行うこと。そこで、KPIの進捗状況や行動の可視化が欠かせません。

OKRツールには、1on1ミーティングやフィードバック、セルフレビュー機能がついているものが多いです。進捗状況をリアルタイムに確認できるとともに、1on1のアジェンダ設定や日程調整などの効率化に役立ちます。

OKRツールの導入メリット

OKRの効率化を支援する機能が搭載されたOKRツールですが、導入するとどのようなメリットがあるでしょうか。

OKRツールは、管理する側にも従業員個人側にもさまざまなメリットがあります。主なものを4つご紹介します。

OKRの目標設定を効率的に行える

OKRツールを導入すると、組織・部門・個人の目標を共有しやすくなり、上位目標と下位目標(主要な結果)を連動させやすくなるので、目標設定が容易になるでしょう。

テンプレートを使用すれば、全員が同じフォーマットで目標設定と管理を行い、マネジメント層がフィードバックしやすくなるのもメリットといえます。

OKRの運用や進捗管理がしやすい

OKRツールには、進捗管理機能や1on1、ウィンセッションの記録を残す機能があります。そのため、現状どのようなペースで進んでいるのか、どのようなことで行き詰まっているのか、何を達成できたのか、などを確認しやすくなります。

最新情報も一括で更新できるため、OKRが円滑に進むでしょう。検索機能を使えば、過去のログから認識のズレを確認する際も役立ちます。

OKRを浸透させられる

初めてOKRを導入する企業では、全従業員にOKRを浸透させることに苦労するかもしれません。

従業員の協力なしではOKRを実施できませんから、ツールを導入し、定着させることは有効でしょう。

従業員はOKRツールに情報を入力する習慣ができるため、必然的にOKRについて理解を深め、運用を意識するようになるはずです。

目標管理や人事評価にも活用できる

OKRをMBOなどほかの目標管理手法と連動させて、人事評価を運用している企業もあるかもしれません。

OKRツールによって、ほかの目標管理の情報も一元管理できます。複数の評価・管理手法を別々に管理していると情報が散らばってしまい、必要なときに必要な情報が出せないことがあります。

OKRツールに情報を集約できれば、煩雑な管理の手間が省け、評価がスムーズに行えるなどのメリットが期待できます。

OKRツールのデメリット

OKRツールはOKRの運用の効率化を助けますが、導入によるデメリットも生じることがあります。主なものを3つご紹介します。

導入から定着までに時間がかかる

OKRツールに限らず、新しいツールを社内に導入するには、全員が使いこなせるようになるまでに時間がかかります。早く全従業員がツールの活用に慣れるよう、あらかじめマニュアルを作成したり、研修を実施したりなど対策を検討しておきましょう。

コストがかかる

新しいツールの導入には、多くの場合コストがかかります。

導入するOKRツールによってコストは大きく変動するため、自社の予算に適したものをよく検討しなければいけません。

クラウド型OKRツールであれば、比較的コストを抑えることができますが、プランによっては人数が増えると利用料金が上がるものもあるので、ツール選びは慎重に行いましょう。

自社に合わない可能性がある

OKRツールは、多彩な機能を特長としているものも多くあります。しかし、それが必ずしも自社にマッチしたOKRツールであるとは限りません。

多機能過ぎて使いこなせず、かえって従業員の負担になってしまう可能性もあります。従業員の反応、マネージャーの負担などを考慮し、自社に合ったOKRツールを選択しましょう。

OKRツールの種類

一口に「OKRツール」といっても、使用目的によって種類が異なります。ここではOKRツールの3つの特徴に分けて解説します。

OKR運用に特化したタイプ

OKRの運用にスポットを当てたタイプのツールです。

OKRのノウハウや知見も提供していることが多く、初めてOKRを導入する企業や現在運用がうまくいっていない企業に向いているでしょう。

現状に合ったOKRの設定や進捗管理の効率化など、OKRを定着させるための機能が充実しているのが特徴です。

マネジメントのサポートに強みをもつタイプ

OKRだけでなく、マネジメント全体を効率的・効果的に行いたい企業向けのツールです。1on1、MBO、KPIのほかヘルスチェックなど、部下を管理するために必要な機能が充実しているのが特徴です。マネジメントの効果をより高めたいと考える企業は、このタイプのOKRツールを導入してもよいでしょう。

評価制度の一元管理に焦点を当てたタイプ

人事戦略の一つとしてOKRを導入し、複数の目標管理や人事評価手法を実施したい企業むけのツールです。OKRのほかに、MBO、KPIなどの指標、人事評価制度、サーベイなどを支援する機能が搭載されています。

複数の評価制度を組み合わせている企業は、このタイプのOKRツールを導入すると情報の一元管理ができて便利です。各種データ分析も行えて、人材配置の最適化などにも活用できます。

無料のOKRツール

OKRツールの導入はメリットも多いですが、コストが気になる企業は多いでしょう。まずはコストをかけずにOKRツールを試してみたいという場合、無料ツールの導入も一案です。ここでは無料で利用できるOKRツールを4つご紹介します。

Googleスプレッドシート

普段、Excelを活用している企業なら、似た操作性を持つGoogleスプレッドシートが使いやすいかもしれません。クラウド上に保存できるため、複数人でシートを共有・更新できます。

ただし、GoogleスプレッドシートはOKR管理専用ツールではありませんので、表の作成や調整には少し手間がかかります。また、人材情報などほかの情報と連携させるには手動で行わなければならないため、従業員規模が小さい企業向けともいえます。

Weekdone

3人まで無料で利用できるOKR管理ツールです。目標に向けた進捗状況を四半期、週次単位で表示できるほか、チャート形式で確認できるので効率的にPDCAを回しながらOKRを運用できます。スマートフォンアプリもあるため、移動中などでも進捗状況をチェックできる点もメリットです。ただし海外のツールであるため、日本語に対応していないほか、4名以上で利用する場合は無料トライアル期間終了後、有料プランに切り替えなければなりません。

Zealup

教育機関であれば無料で利用できるツールです。一般企業も30日間は無料で使えます。組織目標と、そこからリンクした個人目標を見える化・共有ができる目標管理ツールです。パソコン・モバイルのどちらからでもリアルタイムに目標の状況を確認でき、簡単に操作できるのが特徴です。コメント機能を活用すれば、現状についてチームでやりとりすることもできます。

corvisio

こちらも海外の企業が提供しているツールです。OKR管理のワークフローを自動化できるのが特徴です。タスクの優先順位割り当てや、進行状況の可視化、タスクの状況のデータを自動生成できるため、人的エラーを最小限に減らし円滑なOKR運用が期待できます。30名までは30日間無料で利用でき、その後も3名までなら無料で使い続けられます。4名以上で利用する場合は、人数によって料金プランが異なります。

OKRツールの比較ポイント・選び方

実際に自社でOKRツールを導入する場合、どのような点に着目してツールを選ぶべきなのでしょうか。ここではOKRツールの比較ポイント・選び方について解説します。

自社に合ったOKR運用ができるか

先にご紹介したようにOKRツールには、さまざまな機能が搭載されています。しかし、機能が充実していても、現状の業務ワークフローにマッチしないツールは、利用者の負担となってしまう可能性があります。

せっかく多機能搭載のOKRツールであっても、使いにくい・面倒・効率が悪いといった状況に陥ってしまうと、円滑な運用には結びつきません。ツールを選ぶ際は、機能が自社の業務を効率化できるものかどうかをチェックすることが大切です。

ほかの人事評価制度に対応できるか

人事評価にOKRを取り入れたい企業に限りますが、OKRと人事評価を連動させる場合、MBOやKPI、360度評価、コンピテンシー評価などさまざまな評価軸が必要となります。

OKRツールを活用した直接的な人事評価・報酬の決定は望ましくないため、ほかの評価軸も一緒に管理できるツールを選ぶことを検討しましょう。

知識が浅くてもOKRを運用できそうか

OKRを効果的・効率的に運用するには、ノウハウや知識が必要です。OKRシートを作成したり、全従業員に目標の設定方法を周知したりするのは、時間や労力がかかります。

OKRツールにテンプレートやフォーマット、操作補助が充実していれば、深い知見がなくても気軽に運用をスタートさせられるでしょう。また、直感的に操作できることも理想的なOKRツールといえるでしょう。

誰でも簡単に操作できるOKRツールなら、ストレスなく日々の進捗報告ができるはずです。ツール導入にあたっての研修なども省略できるかもしれません。

導入サポートがあるか

OKRツールの導入を手厚くサポートしてくれるかどうかもチェックしておくとよいでしょう。特に、初めてOKRを実施する企業で、知見を持った人がいない場合、構築や情報の集約、円滑な運用方法を模索するのに時間がかかってしまう可能性があります。

OKRに関するわかりやすい解説やサポートを提供してくれるか、どの範囲までサポートしてもらえるのかも確認することをおすすめします。

OKRツール導入で注意したいこと

OKRツールは導入すれば必ず高い効果を得られるというわけではありません。ここでは注意したい点を2つご紹介します。導入前にこの2点を意識することを心がけましょう。

ツール導入を目的にしない

OKRツールは、運用にかかる管理工数や負荷を軽減するのに役立ちます。OKRツールの導入は、本来ならOKRを円滑に進めるための手段に過ぎません。しかし、いつの間にかツールを導入することが目的にすり替わってしまうことがあります。

まずはOKRを実施する目的を明確にし、OKRでどのようなことを実現したいのかをはっきりさせましょう。そのうえで、OKRツールの導入を検討します。本来の目的が明確化されていれば、それに合ったツールを選ぶことができますし、目的がすり替わってしまうことも避けられます。

無料トライアルを利用してみる

OKRツールに限らず、何か新しいツールを導入する際はコストがかかります。当然利用料などの直接的コストもかかりますが、従業員への研修・定着といった間接的コストもかかります。導入したツールがあまりにも使いにくかったり、自社では必要のない機能が多かったりすると、コストの無駄が発生してしまいます。

まずは導入を検討しているOKRツールの無料トライアルを利用するなど、自社にマッチしているかを検証しましょう。また、いきなり有料ツールの導入を検討するのではなく、スプレッドシートなど無料利用できるOKRツールを試してみるのも一案です。「無料ツールでは円滑な運用が難しい」と確信してから、有料のツールを検討してみてもよいかもしれません。

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OKRの運用をお助け『スマカン』とは

『スマカン』は、OKRやMBOなどの目標管理をクラウド上で一元管理できるタレントマネジメントシステムです。OKRツールとして活用することもでき、

・OKRをはじめとした評価テンプレート活用
・KPIなどの進捗管理や集計
・人材情報の集約・可視化
・1on1ミーティングのログ管理

など人事業務全般をサポートします。目的に応じて欲しい機能だけを選べる、柔軟な料金プランでご利用いただけますので、多機能過ぎて使いこなせないといった無駄はありません。

スマカンでは、サービス紹介資料はもちろん、人事労務のノウハウに関する資料を無料でダウンロードいただけます。また、30日間の無料トライアルもご提供していますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

OKRツールの導入を検討している場合は、30日間の無料トライアルから始めてみてはいかがでしょうか。

まとめ

OKRの運用には、さまざまなノウハウや知識が必要です。OKRツールを導入することで、不足している知見を補いながら、効率よく目標設定・運用・管理を実施できるでしょう。

しかしOKRツールを導入すれば、必ず円滑にOKRを運用できるわけではありません。導入にあたって、どのツールが最適なのかを考えることが重要です。当記事で紹介した比較ポイントやツールのタイプ、機能などを把握し、自社に合ったものを検討してみてはいかがでしょうか。

無料ツールや無料トライアルなどもうまく活用し、コストを抑えた導入を検討することをおすすめいたします。

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